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第2話
「皇帝、そろそろ隣国との
話し合いがあります。
そろそろご準備を」
『もうそんな時間か。
もっと麗といたかった』
前皇帝が継承権を譲った
あと清明が皇帝になった。
『私はずっとここに
います。早く清明様
はご準備をして下さい』
『本当か。そななの部屋に
は戻るでないぞ。ずっと
ここにいるのだぞ!!』
『はい。分かっております』
麗がそう言うと清明は安心
したような表情をして部屋
を出ていった。
(もう、清明様は何をそんな
に心配しているのだろうか)
清明は異常な程麗に執着
していた。
『あっ、今日の勉強をしないと』
麗はまだ、中学生だ。
清明とは7歳年が離れている。
麗にとってお兄さんのような
存在だった。
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