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第9話
麗が気持ちを理解したその
翌日、清明の母親に呼び出された。
「麗、あなた皇帝をどうやって
たぶらかしたの?あんたみたい
な身分の者が愛せる相手では
ないのですよ」
嫌な予感はしていたがここまで
言われるとは思いもしなかった。
「あの子、後宮にも女性を
一人も入れてないんだから!!
全部あんたのせいよ」
『・・ごめんなさい』
泣きそうになるのをぐっと
抑え、謝った。
「もういいわ、出てってちょうだい。
あんたを見てるとイライラする
の!!」
『・・はい』
そう言われ、麗は部屋から
出ていった。
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