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きみをつつむ

四角四面なきみが好きだ。 やることなすことまっすぐで、律儀でまじめ、おかたいところもある。 そのせいか、きみのことを、とっつきにくいと言うものもいるね。 反面、使い勝手がいいと褒めそやすものもいる。 ぼくは……そうだな、きみとぼくは一緒になるために生まれてきたのだとおもっている。 だって、ぼくたちは似ている。 そう言うと、きみは真っ向から否定するけれど、ぼくたちは贈りものをするときに使われるよね。仲間みたいなものじゃないか。 ねえ、素直にそう認めておくれ。 きみはそのからだで大切なものを守る役割がある。 だから、生真面目なきみはいつも肩肘を張っている。 その角を、ぼくがそっと包んで守りたい。 きみをこの世のすべてから守ってやさしくつつむ―――ぼくは風呂敷、きみと一緒にいたい。

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