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Innocent Love 一途な片思い
「はぁ…………はぁ…………はぁ…………」
少しだけ動きを付けて固めたんだね……この髪型、凄く似合ってるよ。でも俺はいつもの君の方が好きかな、長めの前髪をナチュラルにサイドに流しているあの髪型。俯いた時に自然と垂れ落ちる前髪が君のその繊細な見た目ととても綺麗にマッチしているんだ。……もう一体どのくらいあの髪型をした君を想像して抜いたか分からないよ。
俺がその細い首筋にキスをすると君は恥じらうんだ、そのくせキスをやめた途端に君はその可愛い眼で「やめないで」って俺にすがるんだよ。その瞬間、俺はたまらなく君が欲しくなるんだ……俺の熱くなったソレを君の中に入れたくなる。「やめて」と言われても痛い程突き続けて、かき回して、そして俺の全てを君の中に………。
最初は単なる一目惚れだった。交差点の横断歩道で向かいの歩道に立ち、信号待ちをしていた君が俺の目に留まったんだ。あれは確か夏の暑い日だった、君の着ているシャツの胸元が少し汗で湿っていたのを覚えているよ。俺は反対側の歩道で同じように信号待ちをしていて、キラキラと輝く君の汗がまるで水をあげたばかりの向日葵 の花びらに輝く雫のようで、とても綺麗だと思ったんだ。
それから幾度か君の姿を目にするようになり、どうやら君が住んでいるのはそう遠くないんだと知った。きっと最寄り駅も一緒だろう、気になり始めた……だから俺はあの晩、仕事から家に帰る君の後を追ったんだ。ストーキングをするのはもっと難しいものだと思っていたから、君が何の警戒心も無く自身のアパートの階段を上り、ゆっくりと廊下を歩き、ドアの前で一度立ち止まりポケットから鍵を出しそのドアを開けるまで、一度も気付かれずに済むとは思わなかったよ。
………もし他にも誰か、君に好意を抱いている奴がこんな風に君の事を監視していたら、君は一体どうするんだい?俺が守ってあげなきゃ、誰が他に君を守ってあげられるだろう……。
これもきっと、一つの “愛” だよね。
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