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第29話

「神童がっ!!!」 イースフロントの相馬の部屋で、彪鷹はギョッとした顔を見せてその名を言った。雨宮の報告に一番に反応したのだ。 部屋には相馬、崎山、成田、彪鷹と心が居て、珍しく人数が多い中でソファに転がることも出来ない2名は大人しく座っていた。そこに雨宮が報告に訪れたのだ。 「しんどうっすか?初めて聞く名前っすね」 成田が記憶にないなぁと首を傾げると、相馬が崎山に視線を送った。それに崎山は素早く反応して、タブレットを取り出すと男の画像を映し出した。 その男の画像に、彪鷹は露骨に嫌な顔を見せて顔を背けた。 「神童理生。元は神代(かみしろ)組の幹部です」 「神代組?」 崎山の説明に心が眉を上げた。本当に、極道のくせに誰よりも極道に興味のない男だ。かと言って、その疑問を無視する訳にもいかず、崎山は渋々という感じで口を開いた。 「神代組は先代の頃に縄張り争いで一悶着あった組です。ですが、うち以外にも揉め事を起こしている対立組織が多すぎて、結局、潰されてしまいました」 「え、ダサ」 思わず漏れた言葉を塞ぐように、成田が慌てて口を覆った。だが確かに間が抜けている話だ。 自分の力量も測れぬまま、無駄に手を広げすぎて挙げ句、潰された。誰が聞いても成田と同意見だろう。 「神代組は何でもありの、穀潰しの集まりでしたからね。なので走り出しても止める人間も居らず、纏める人間も居らずですよ。最後は散り散りになって自然解散という代紋背負ってたわりには、間の抜けた最後だったようですよ」 相馬は聞いた話ですがと言いながら、完璧な説明をこなす。彪鷹はそれに、そうそう、そんなアホみたいな最後やったわと付け足した。 それに心は感心も見せずに、つまらなそうに煙草を咥えた。 「お前、逢ったことあるで」 そんな心に向けた彪鷹の言葉に、部屋に居た全員が”え!?”と声を上げた。当の本人、心だけが”は?”と首を傾げる。 そして少し逡巡してタブレットの男をもう一度確認すると、逢ったことなんてないけど、という顔で彪鷹を見た。 「あるある、お前がガキの頃、あいつ探り入れてきよったやん」 「ガキの頃?へー」 心の返事に、あ、こいつ覚えてねぇなと皆が思う。心は人としてなっていないことが多い。その一つが人の顔を覚えないことである。 顔というか、何なら存在も覚えてないくらいに他人なんてどうでもいい男なのだ。なので、そんなガキの頃に逢った男を覚えてることなんて、絶対にあり得ないのだ。 「で、その神童が?」 馬鹿は放っておけと言わんばかりの顔をして、相馬が雨宮に話を進めるように促した。それに雨宮はハッとして、話を進める。 「自分は破門状が出回っているので、もう極道とは関係ないと。ただ、彪鷹さんと昔やり合ったよしみで、伝えといてやりたいと」 「は?俺?何を?」 「李王暁が日本に来ていると」 その言葉に部屋が静まり返った。まさか、ということなのだろうか。 「誰それ」 その静寂を打ち消したのは、やはり他の誰でもない、心だ。それに、もう、こいつ極道なんてやめればいいのにと、相馬は頭を抱えた。 「李王暁は極悪非道と呼ばれる悪党でも震え上がる、悪党専門の殺し屋です」 「何それ、映画?」 「アホか、李王暁を舐めんなよ。別名Thanatos。死の神っていわれる男や。ま、俺も逢うた事あらへんけどな。なんせ日本には舞い降りてきたことはあらへん。でも、マフィア連中の間では恐れられてる殺し屋や」 益々、映画じゃねぇかと、心は煙草の煙を天井に向かって吐き出した。 「李王暁、Thanatosですが、顔も性別も年齢も全てが不明です。ですが、腕前は確かです。その証拠に、ターゲットは皆、非業の死を遂げているそうです。Thanatosに殺されるくらいなら、自ら命を絶つと言われているくらいに恐れられていて…」 「何やねん」 「死んだと噂で聞いたんですけどね。ここ数年はその名前すら聞かなかったんで」 「あの…」 雨宮が珍しく口を挟んできたので、全員が雨宮に集中した。それに雨宮は頭を掻いて、大した事じゃないんですけどと前置きした上で、謎がありますと一言言った。 「謎ってなに」 雨宮の上司である崎山は、訳の分からない事を言うなよと言わんばかりの鋭い視線を雨宮に向けた。 「その、神童ですけど…なんで、俺と吉良のこと、Cachetteのこと知ったんですか?」 神童は佐野彪鷹に伝えたいと言った。なので、雨宮に会えば彪鷹に自分の情報が回る事を知っていたのだ。 だが、神童は雨宮に直接逢おうというアクションは起こしていなかった。ただ雨宮に逢うためにCachetteに足繁く通い、星に何を言う訳でもなく酒好きの客の顔をして、神童は店に通っていた。星に聞けば分かる雨宮のシフトも聞かずに…だ。 もしかすると雨宮が訝しんで、徹底的に神童と逢うのを避けるかもしれないリスクもあったのに。 漠然と、雨宮が鬼塚組と何らかの繋がりが有ると思っていたわけではない。神童は確実に、静の事も雨宮の事も全て知っていたのだ。ただの酒に博識なバーテンとその恋人という訳でもない、”鬼塚組”に関係のある人間として、二人の事を把握していた。 静はともかく雨宮は裏鬼塚の人間だ。雨宮の存在を知る人間が居たとしても、それは裏鬼塚の雨宮の顔を知っている訳ではないのだ。 今まで雨宮を鬼塚組の関係者だと知り近づいた人間は、誰一人としていない。それほどに雨宮の存在は、内偵をしていようが、をしていようが”無”なのだ。 「神童はなぁ…」 彪鷹は渋々という感じに言葉を吐息とともに漏らし、煙草を咥えた。 「雨宮や崎山、言うなれば相馬よりも情報収集能力に長けた男や。どういうルートで知り得てるんかはさっぱり掴めんかったけど、くそガキを先代の息子やいうて嗅ぎ付けて来たんもあいつだけやった。でも、雨宮の話を聞く限り、今も昔も悪趣味ってことは変わったあらへんな」 「悪趣味っすか?」 「そう、悪趣味。あいつはな、どんなええ情報を握っても、すぐには動かん。近いとこ、手ぇ届くとこまで行くだけいって傍観者に興じる癖がある。とにかく、悪趣味」 「では、雨宮以外の人間の情報も、知り得ているということですか?」 崎山は拙いという顔で彪鷹を見たが、彪鷹はそれに首を振った。 「鷹千穗のことは知ってる。そのせいで、俺とやりあったクチやからな。あとはー、つうか、俺も裏鬼塚のこと知らんのに、分からんわ」 誰が居て、何人居て、どういう動きをしているのか。そんな雲を掴むような情報を知っているかどうかなんて、聞かれても困る。 「他は、興味あらへんやろ」 急に心が口を挟んできたので、全員が心に注目した。それに心は首を傾げて、何か変なことを言ったかなと言わんばかりの顔をした。 「興味ないって、どういうことですか?」 分かるように言えと、相馬が聞くと、心が面倒とばかりに頭を掻いた。 「思い出したわ、そいつ。リオやリオ。名刺貰ったな。読み方が分からんから、リオって呼んだんや。俺がガキんときに、ヤクザせん?とか軽いノリで声掛けてきよった」 「ガキって、どれくらいですか?」 今も十分、ガキだから分かんねぇわと崎山が聞くと、心が”中坊”と言ったので、それは確かにガキだなと納得した。 「そん時も、彪鷹のこと聞いていたわ。あいつ、彪鷹にしか興味ないから、彪鷹の関係のある人間のことしか調べへんし、どうでもええねん」 心の言葉を聞いて、全員が彪鷹に視線を向けると、彪鷹が頭を抱えて”ストーカーか”と呟いた。どうやら覚えがあるようで、心の言うことは強ち間違いではないようだった。 「そういやぁ、花蛇(ホヮーシャア)は?何か分かったか?」 彪鷹がその名を出すと、また知らない名前が出て来たと心は露骨に顔に出して目を瞑ってしまった。 そういう面倒なのはもういいという姿勢なんだろうが、中途半端に口を出されるよりはいいと相馬は何も言わなかった。 「それですが、やはり明神組の縄張りでヤク散蒔いてるのは確かですね」 「明神組?彪鷹、あいつのシマに入り込むな。俺が何か言われる」 「そうもいくか。うちだけの話やのうなってんのに」 子供の駄々か!と彪鷹は舌打ちして、話を続けろと相馬に促した。こういう時は、心を抑え込むのに便利だなと思いながら相馬は続けた。 「今回の連中、ブラックカースとその花蛇(ホヮーシャア)、あとは爆弾の件と繋がりは分かっていません。ああ、でもブラックカースの方は眞澄さんが捕まえているんで、時期に報告がくるかと思います」 「はー、嫌な空気の流れやのう」 彪鷹は大きく息を吐いて、タブレットに映る神童を消すようにして、それを倒した。 薄暗い廊下を歩くと、見張り役の舎弟が馬鹿丁寧にお辞儀をしてきた。それに頼り無さげに笑って奥の部屋の観音扉を開くと、途端、生臭い血の匂いがした。 くぐもった声と、肉を潰す音。毎度、これには慣れないなと蛾眉を顰めた。 「あれ?もういいんすか?つうか、ダメッしょ?」 相川は煙草を燻らしながら、現れた佐々木に声を掛けた。佐々木はどっちとも取れない顔をして相川に笑うと、古びたパイプ椅子に腰掛けた。 「病院って、性に合わないんだよね」 「マジで?俺、白衣の天使が居るから、一生居たい!白衣ってなんで、ああ身体にフィットしてんだろー。マジ、網タイで点滴してほしい」 「意味分かんないよ、それ。そんな看護師、怖いでしょ」 佐々木は眉尻を下げて、相川を笑った。こんな残酷な光景を見ながら、こんな話を出来るのだから本当に極道ってやつは…と思う。 「あれ?あれ、鬼頭組じゃない?」 部屋の中央、薄暗い中、そこだけは申し訳程度に照明がある。そこに見覚えのある男が居て、佐々木は細い目を更に細くした。 「え?佐々木サン、誰かに話聞いたんじゃねぇの?ガキのチーマー捕まえたって」 「聞いたけど、鬼頭組は聞いてなかったなぁ」 佐々木は徐に立ち上がると、パイプ椅子の横にある水の張ったバケツに煙草を投げ入れると、部屋の中央へ向かった。 そこはまるで目を背けたくなるような、そんな光景だった。両手を後ろ手に手錠で拘束され、顔の原型も留めぬほどに殴られた痕。気を失う度にバケツで水を浴びせられたのか、辺りは水浸しだった。 靴が汚れるなぁと、やはりここでもそんな事を思ってしまう自分に自嘲して、佐々木は長い身体を少し縮めるようにして頭を下げた。 「どうも、鬼頭さん。鬼塚組の佐々木です」 男達の拷問を特等席で観戦する男、眞澄は佐々木を見ると一言、でけぇなと呟いた。毎度、言われ慣れていることは、言われないと居心地が悪いものになってくるから不思議だ。 「何や、お前。心んとこの奴にしては、ひょろっこいのぉ」 「ああ、私、頭しか取り柄がないので」 佐々木はにっこり笑って、地面に這いつくばるそれを見た。息も絶え絶え、まさにそんな感じだろう。 素直に吐けば良いものを仲間意識なのか何なのか、ここまで拷問を受けているということは口を割らないということだ。 「これが、例の?」 「なかなか口割らんさかいなぁ。ガキんくせに根性あるわ」 眞澄は吸いかけの煙草を転がる男に投げると、大きく舌打ちした。 「私も、2、3、聞きたい事があるんですが…いいですか?」 「これにか?勝手にせぇや」 眞澄は笑うと両手を広げて、どうぞと座っていたパイプ椅子ごと身体を後ろに滑らせた。ここまで散々、甚振っても何も出なかったのだから、誰がしても同じだと思ったのだ。 佐々木は長い身体を折り畳むようにしゃがむと、苦しそうに呼吸をする男の顔をじっと見た。が、潰れてしまっているそれは、目として機能しているのどうかも怪しかった。 佐々木はその隣の、まだ視界も良さそうな男を見ると、自分の舎弟に顎で指示を出す。それに舎弟は頷いて、男の身体を起こし上げた。 「私、仁流会鬼塚組の佐々木です。君、知ってることを話さないと、いつまでも地獄は終わらないよ?えーっと?」 佐々木がきょろきょろと周りを見渡すと、それに気が付いた舎弟が小さなカードを見せて来た。免許証だ。 「小前(こさき)くん。23歳かー」 男、小前はそれを聞いているのか聞いていないのか、もうどうでもいいのかニヤリと余裕のある笑みを浮かべた。さすが、極道を、しかも仁流会を襲って来ただけあって馬鹿は馬鹿かと佐々木は懐からトカレフを取り出した。 その重く黒い銃器に、小前の表情がギョッとなった。 「まぁ、見ての通り、僕ね、武闘派じゃないんでね。君のこと殴ったら、多分、指が折れる。それくらいにひ弱なんだよね。でも、喋ってくれないと凄く困るし」 佐々木はそう言うや否や、小前の隣で息も絶え絶えだった男の頭を何も告げず、いきなり撃ち抜いた。高い銃声は部屋に響き、眞澄はそれに顔を顰めた。 「うぁあああ、ああああ!!!!」 さすがの光景に、小前は声を上げて身体を捩って逃げようとするが、足も身体も最早、自由が利くような状態ではなかった。 舎弟に押さえつけられ、逃げる事の出来ない小前の足下に血がどろどろと流れて来て、小前は悲鳴を上げた。 「あーあ、死んじゃった。君のせいだ、小前君。ちゃんと話さないから」 佐々木はやれやれと肩を落とすと、開いているのかいないのか分からない細い目で小前をじっと見た。 「うん、じゃあ、手錠外そう。まずは信頼関係を築こう」 佐々木が指を鳴らすと舎弟の男が乱暴に小前の手錠を掴み、鍵を開けて外した。さすがに急に拘束を解かれた小前は驚いた顔をしたが、すぐに血で汚れた顔を拭いたり落ち着かなくなった。 「誰に雇われたのか、教えてくれる?」 「…くそ」 小前は頭を振って、悪態を吐くだけだった。それに佐々木は息を吐いて、じゃあとトカレフを小前の目の前に置いた。 「それで死ぬしかないよ、自分で。話してくれるか、自分で死ぬか。選ぶとこなんて決まってると思うけど?」 小前は目の前の黒い塊に息を呑んだ。それよりも、佐々木の考えている事が分からずに混乱もしていた。 暴力的に支配して言う事を聞かせるわけでもなく、優しく話しかけてくる。かと思えば、躊躇いもせず人の頭をぶち抜く。 一体、この男の属性は何なのか…。だが、迷っている場合ではないと小前はサッと銃を取ると、佐々木に向けた。 周りが声を上げて驚き佐々木の名前を呼んだが、佐々木はしゃがんだ自分の膝に肘を置いて頬杖を突いて動かなかった。 「あー、そうきたかー。うっかりしてた。その手もあるか。でも僕だけ殺しても、こんなにうじゃうじゃいる連中はどうするの?」 「ひ、一人、でも、殺れたらっ…!」 喋るたびに顎が痛み、骨が軋む。身体中に鋭利な凶器でも刺さっているのかと思う程、痛い。小前はぎゅっと唇を噛んで、両手でしっかり銃を構えて佐々木を狙った。 「ふむ。じゃあ、僕を殺せたとしたら、ここを出て行っていいよ」 そんな、嘘、誰が信用するかと睨みつけると、佐々木はそれを読んだのかにっこり笑って嘘じゃないよと言った。 「僕ね、何気にいい位置に居る人なの。わかる?幹部なの。だから、僕が言う事は通るよ」 そう言った佐々木に、小前は反吐が出ると呟いて引き金を引いた。だが、それは高い音を鳴らすだけで弾は出てこなかった。 「て、てめぇ!!!」 憚ったな!と叫ぶと、佐々木は今にも声を出して笑いそうな、そんな表情を浮かべて小前の手からトカレフを奪うと、そりゃそうでしょうと言った。 「弾が入ってるなんて言ったかな?僕を殺せたとしたらって言ったでしょ?別にこれで殴っても良かったのに、君、引き金引くんだもん。弾も確認しないで」 佐々木は慣れた手付きで銃を扱うと、弾を込めて銃口を小前に向けた。小前の身体が強ばり、一気に汗が吹き出た。 「大丈夫、殺さないよ」 佐々木はそう言ったが、次の瞬間に襲って来たのは耳を劈くような銃声と、足首の堪え難い痛みだった。 「ぎゃ、ぎゃあああああああ!!!!」 「え?痛い?大丈夫?」 「て、てめっー!!!!!あああ!!!!」 転げ回る小前の顔を佐々木は躊躇いなく踏みつけ腰を折ると、今度は銃口を腹に当てて来た。 「次は…ここを撃つ。大腸だよ、分かる?大腸に穴が開いて腹部に血と便が溜まる。でも大丈夫、致命傷にはならずに死なないよ。そして次は手。君は右利きだから右の親指を吹き飛ばす。そして肩…。直ぐには死なせないよ、絶対に」 「ま、待って!!待ってくれ!!」 佐々木が抑揚なくこれからする事を話すと、小前は身体を捩ってそこから逃げるように暴れた。足は焼けるように痛く、どくどくと血が流れているのが分かる。 だが何よりも佐々木が殺さないと言った事に恐怖を覚え、頭をぶち抜かれた男を羨ましいと、先に殺されて羨ましいと思ったほどだ。 「知らないんだ!名前は…マジで!!俺らはっ!!か、金を貰って…!」 「ほう…。その話、詳しく聞きたいな」 佐々木はトカレフを小前から退けると、それを舎弟の男に渡して、小前の目の前にしゃがんだ。小前は肩で大きく息をしながら、初めから今まで全く表情の変わらない佐々木に畏怖し、身体を震わせた。 眞澄は佐々木の術に感嘆すると、立ち上がり、相川の元へ歩み寄った。 「何やあれ、見た目はひょろひょろしとんのに」 佐々木の言う通り、恐らく人を殴るような事は得意ではないだろう。長身ではあるが、まるで棒切れのように細く脆そうだ。 だが、あの躊躇いのなさと容赦のなさはまさしく極道のそれで、あんな男でもああいう暴力的な部分があるんだなと思った。 「佐々木がああなることは、あんまないんすけどねー。つうか、久々?みたいな感じ?まぁ、鬼オコんときは…多分、崎山よりヤバめ?みたいなー」 「へー、つうか、お前!日本語喋れや!!!語尾上げんなや!殺てまうぞ!!」 「えええええ!!!日本語っすよ!!!俺、ジャパニーズ!!!」 「見れば分かるわ!ボケぇ!!!」 一体、心のところの組はどうなってるんだと、こんなところに負けたのかと、精神的ダメージに疲弊する眞澄だった。

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