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春夏秋冬 14話 キスマーク
月曜日 会社
「え……」
「秋どうした?」
「初めまして、小山商事の後藤と申します。この度はよろしくお願いします」と握手を求められてきたのは金曜日セック○した男だった。
まずい、会社にバレるのは。
だがいつもと髪型を変えてきたのでバレないはず。
「初めまして、今回担当させていただきます、矢島です、それと部下の秋と夏目です」
と矢島さんに紹介していただいた。
後藤という男に細めで見られるが
「秋さんはお綺麗な顔ですね」
「そんなもったいないお言葉」とわざと恥ずかしがる。
挨拶を済ませ、今日は他会社との打ち合わせだ。
事務部が行う必要がないが先方の後藤様からぜひ営業以外の人と話をしてみたいといわれこのメンツになった。
後藤の部下らしき男の声に聞き覚えがある。
矢島さんに説明を求められ、商品紹介を始める。
「それでは、少し休憩にしましょう」
「すみません、お手洗いはどちらに?」
「ご案内します」
トイレに連れていく。
「こちらです、お使……!?」
腕を引っ張られ手洗いに手をつく。
「君、アキくんだよね?」
「自分は秋ですが……」
ぐいっと後ろ首を掴まれた。
「ちょっ!?」
「ほら、ここみて」
と薄っすら赤くなっていた。
「これね、私がつけたキスマークだよ」
「……自分には彼女がいます、それの影響かと」
「そしたら」
というと尻の割れ目をなぞられ蕾に指が入る。
「あっ」と思わず声が出てしまった。
「私はその声を知っているし、それに彼女がいるのに後ろが柔らかいのはおかしな話だね?」
ぐりぐりと責められる。
さすがに取引先とこんな関係はまずいと思い、離れるが腕を捕まれ壁に押し当てられる。
「うぐっいっ……」
「今回の取引なしにしてもいいんだよ?」
「ちょっ
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