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欲情連鎖⑥
ぐったりと、弛緩しようとする体。
だけど彼は僕をそのまま四つん這いにさせ、後ろから覆い被さって来た。
「無理。ちょっと、休ませてよ……」
息を乱しながら訴えたけれど、早乙女くんはクスクスとまた楽しそうに笑い、耳元で囁いた。
「こっちが、無理。ほら、もっとケツ上げろって」
グッ、と無理矢理体を起こされ、達したばかりの僕を彼は一気に貫いた。
「んっ……、くぅっ……!」
今はもう無理だと、本気で思っていた。
なのに早乙女くんが律動を開始すると、僕の中は貪欲に収縮し、再び快楽を貪ろうとして彼のモノ締め付けるのを感じた。
「うん、いい子。そのままお前は、ただ感じてたら良いからね?」
ちゅっ、と優しく頬に口付けられた。
室内にはただぐちゅぐちゅという水音と、僕らの浅く荒い息遣いだけが響く。
そうなると僕はやっぱり、気持ちいいっていう事しかもう分からなくて。
心も体もめちゃくちゃに蕩けさせられて、彼が与えてくれる熱に溺れた。
「もう完全に、抱かれる快感を覚えたみたいだな?
そのうち前を触んなくても、逝けるようにしてやるよ」
そんなの、冗談じゃない!
だけど反論しようとした唇はキスで塞がれ、わずかに残っていた理性すらもすべて奪われてしまった。
「ほら、気持ちいいんだよな?
ここガン突きしてやるから、また逝けよ」
ちょっぴり上擦った、いつも以上にセクシーな彼の声。
「ん……、逝く。逝くから、早乙女くんも……!」
シーツをぎゅっと握り締めたまま、一緒が良いと必死に訴える。
すると彼はククッと笑い、告げた。
「うん、良いよ。一緒に逝こっか?
でもこれで終わりじゃないから、まだ堕ちんなよ」
腰を強く、掴まれて。
さっきまでよりも一層激しく突かれながら、今度はほぼ同時に、ふたりで果てた。
そして結局、この夜も。
……前回同様彼に何度も抱かれ、逝かされ続けた。
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