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オモチャ①

「触らなくてもちゃんとオモチャを着けて貰う準備が出来て、大晴は今日もいい子だな?」  クスクスと笑いながら、脱がされたスウェットの下。  下着の上からでも分かるくらい、彼の言うとおり僕のあそこは既に大きく勃ち上がっていて。  ……あまりの恥ずかしさに、泣きたくなる。    だけど彼はクスクスと笑いながらボクサーパンツを脱がせ、耳元で今度は優しく囁いた。 「ローションを垂らした方が、滑りが良くなるから。  ちょっと冷たいかもしれないけど、我慢して」  こういう時の遼河くんは、本当にイキイキしていているなと思う。  楽しそうに笑うその表情に目が釘付けになり、思わずキュンとする僕。  だけど。……だけど今は絶対に、キュンとなんてしている場合じゃない!  我にかえり、ブンブンと左右に首を振る。   確かに彼のこういう表情は好きだけれど、これから自分がされる事を思うと、またしても恥ずかしくて泣きそうになった。  すると遼河くんは考え込むみたいな素振りを見せ、それから優しく微笑んでくれた。  だからそれに、ホッとしたのも束の間。  ……彼は、ろくでもない提案をしてきた。 「じゃあ特別に、選ばしてやるよ。  俺がしてあげるのと、自分でするの、どっちが良い?」  あまりにも酷い二択に、眩暈がした。  だけど彼はご機嫌のまま、それぞれのメリットとデメリットについてプレゼンし始めた。 「まず俺が、する場合。  恥ずかしさは、少しはマシかもね?  だって大晴は、おとなしくしているだけで良いから。  ただし力加減はしないし、俺のペースでヤらせて貰う。  あと大晴がやめてって言っても、やめるかどうかは俺の気分次第」    あまりにも酷い第一案に、呆然とする僕。  しかし彼は特に気にするでもなく、楽しそうに続けた。

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