57 / 102
怒ってる? 11
リチャードは蜜を溢す鈴口を指先で抉るように擦り付けると、亀頭全体に塗りたくるかのように指先を滑らせた。
「ふ……っんんッあ……っや、だめ、だめですって……っ」
くちゅくちゅと粘着質な音を立てながら先走りを塗り込められ、同時に裏筋を撫で上げられる度にぞくぞくと腰が震えて跳ね上がる。
「だめ? こんなに気持ち良さそうに蜜を溢れさせておいて、なに言っているんだか」
クスクスと笑いながらリチャードは壮馬の熱を上下に激しく擦り上げた。
「んん……っあ、ぁ……ッや、だめ、もう……っ」
先走りが溢れ出る度に卑猥な水音が部屋に響いて鼓膜を震わせる。
その恥ずかしさに堪えられず壮馬は堪らずリチャードにしがみ付いて肩口に額を押し付けた。すると何を思ったのかリチャードは手を止めて、ソウマの左手を掴むと、そのまま自らの昂りに触れさせる。
「な……っ」
「ソウマがあまりにも気持ちよさそうな声を出すから、こんな風になってしまったよ、ほら……」
耳元で熱い吐息と共に囁かれ、手の平に感じる熱量にぞくりと肌が粟立った。
「……っ」
恐る恐る視線を下ろせば、リチャードのモノはスウェットの上からでもわかる程大きく張り詰めていて、少し撫でただけでも熱くビクビクと脈打っているのがわかる。
(すごい……大きい……)
これが自分の中に入るのかと思うと、自然と下腹部がずくんと疼いた。
リチャードは壮馬のもう片方の手も取りスウェットパンツのゴムの上から指先だけ差し入れさせた。少しでも手に力を入れれば、リチャードのスウェットパンツをずらすことが出来る。
恐らく、リチャードも壮馬にそうさせようと、わざと狙って触らせたのだろう。
ともだちにシェアしよう!