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03-9.

「あっ」  唇が離れる。  その途端、漏れたレオナルドの声はいつもより高いものだった。 「ジェイド。そんなところを触っても、つまらないだろ?」  それよりもキスをしよう。  覚えたばかりの快感に依存をするかのように誘いかけるレオナルドに対し、ジェイドはレオナルドの頬に口付けをした。 「これでもいいか?」 「……わかってるくせに」  唇だけを避けて口付けをされる。  時々思い出したかのように唇を舌で舐めるが、それ以上のことはしない。その間も乳首を弄る手は止めなかった。 「どこが良いか、教えてくれよ」  ジェイドはレオナルドに主導権があるのだと錯覚させるようなことを口にする。そうすれば、単純なところのあるレオナルドは簡単に応えてしまうと知っているのだろう。 「ここは?」  服の上から両方の乳首を摘まむ。  刺激を与えられても大きさが変わらなかった乳首を掴まれ、レオナルドは痛みに眉を潜めた。 「痛い」 「痛いだけ?」 「そうだ。痛いんだ。引っ張るところじゃない」  その痛みすらも快感に繋がるようになるのはまだ先だろう。  ジェイドはレオナルドの主張に応えるように指を離した。  与えられた刺激は強かったのだろう。レオナルドは痛みを訴えたものの、身体は快感を拾っていた。 「あぁ、確かに。腫れてるな」  わざとらしくジェイドはそう言いながら、指で乳首の周辺を撫ぜる。 「ひっ」  レオナルドから少しだけ高い声が上がった。  服の上から擦られると痛みが和らぐのだろうか。先ほど教え込まれたばかりのキスの時のような気持ち良さを感じ始めている自分自身の変化に戸惑いが隠せていない表情を浮かべていた。 「見てみないといけないな?」  それがジェイドを煽るだけなのだと自覚さえもしていないだろう。

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