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セファ、終わりの始まり①
「キミが、好きなんだ」
ボクの告白を聞いた橘 レントは、とても困った顔をしていた。しばらく視線を逸らした後、そのまま、ボクの目を見ることなく呟く。
「ごめん、俺、そういう趣味無いから」
レントの口から吐き出された言葉が、心に深く突き刺さる。
あんなにもボクに優しくしてくれたのに、
髪に触れても、嫌な顔もせず、
飛び切りの微笑みでボクを見つめてくれたのに、
悪戯に頬を指でつついても、
頬を膨らまして、応えてくれたのに、
胸に顔をうずめて泣いた時も、
ボクの長い髪をそっと撫でてくれたのに、
全部ボクの、誤解だったなんて。
こんなレント――
「ボクノレントジャナイ」
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