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2:彼氏、総長に拉致される

 足がまったく治らないと面倒な場面も多い。  自傷行為に走るつもりもないのでしばらくはオナニーもケンカも控えめにすることを決めた。  知らない間にオレは恨みを買っていたりする。  いま狙われたら危ない。  そう思うと興奮してくるからマゾは得だ。  ピンチにドキわく期待している。胸の高鳴り止まらない。    歩くたびに痛いのが気持ちよくてチンコがビンビンに反応している。  触ってない乳首も勃ったし未開発の後ろもキュンキュンしてた。    ご主人様がほしいと思いつつ今日も今日とてオレはオナニー三昧。  オナニー控えるなんて大嘘です。気持ちよくてやめられない。精液出しておかないと日中に勃起しすぎるから仕方ないと言い訳して今日もオナニー。一日一時間だけと決めてオナニータイムだからサルとは違うのだよ、サルとは。一時間をオーバーすることもあるし、反省もしないからサルの方がオレよりも上かもしれないなんて思いながら興奮する。    ご主人様の精液だと想像して自分の精液を口に入れて指を抜き差しする。フェラしたい。喉の奥をガンガン突かれたい。髪の毛引っ張られたり頭をつかまれてのイラマチオぷりーずなんて思っていたら予想外の方向から願いが叶った。    オレの平凡彼氏がなぜか不良グループの総長につかまった。  ヤクザとの繋がりもあるらしいヤバイ不良たち。  彼氏死亡のお知らせと思いながら痛む足を引きずって呼び出されたマンションに向かった。  廃墟とか使われてない工場じゃない。  ちょっと高級なマンションだ。  不良たちのアジトにしてはグレードが高い。  これがヤクザ手前の力なのか。    平凡かわいい彼氏がマワされちゃってるのかと緊張しながら鍵のかかっていない玄関から土足で入る。  玄関横の部屋を覗き見ると今まさに総長のチンコを咥えさせられそうになっている彼氏。後ろ手に拘束されて乱れた服装。総長にいやらしく撫でまわされたりしたんだろう。ちくしょう羨ましい。    オレが来たことで彼氏の口の中にチンコを入れるのをやめた総長。  彼氏のほっぺたにチンコをぺちぺち当てる。チンコびんた、だ。夢にまで見たチンコびんた。  勢いは弱いがオレがされたいことベストテンに入っているチンコびんた。羨ましいと彼氏を思わずにらみつけてしまう。    何を勘違いしたのか総長が「そんなにコイツが好きか?」と聞いてきた。オレの頭の中とかみ合わないがとりあえず頷く。    友達らしい友達もいなくて寂しがり屋なオレなので彼氏として半強制的に毎日顔を合わせる彼のことは気に入っている。セックスの対象じゃないけどオレがこういう見た目ならイジメられまくって犯されまくりだったのかと妄想して抜いたりした。オレの理想的な要素を持ちまくっている彼氏が結構好きだ。    彼氏は背が低くて弱そうだからイジメられ放題だろう。  犯されて気絶、目覚めてまた犯されて気絶。夢のような日々だ。  欲求不満から彼氏は犯されたら乱れまくって喘ぎまくりそうだなと口にしたりするセクハラを働いたりもした。  彼氏はいつも顔を真っ赤にして照れたりちょっと怖がって腰が引けたりする。  そういうのが男心にグッとくるんだろうとオレは覚えておくことにした。生かせる日が来るかは分からないけど。    いつか彼氏があんあん啼いている所を視姦して自分に置き換えておかずにしようと思っていた。  だから、彼氏に悪いと思いながらオレはこの状況に滅茶苦茶興奮している。  まさか今から夢にまで見た輪姦展開がくるなんて。    思わず勃起したオレを総長が変態だと罵ってくる。  オレは彼氏の服装が乱れているせいだと言い訳をした。  自分もそうされたいと妄想して勃ったとまでは言わない。察しろ。いや、バレたら困るか。   「コイツなんか! おまえのこと何もしらねえーんだぞ?」    総長が苛立ったように彼氏の髪の毛をつかむ。それはオレもされたい。ほっぺたに突き刺さるチンコ。口の中には入れないが唇に亀頭をちょっと押し付けたりしてる。彼氏は奥歯を噛みしめて屈辱に耐えている。ああやって逆らうからこそ口を無理矢理にこじ開けたくなるのかもしれない。彼氏の行動は参考になる。でも、総長のチンコが千切れないか心配だ。彼氏は窮鼠猫を噛むでチンコに歯を立てそうなタイプに見える。   「おまえがオナニー好きでオナホいっぱい持ってて足が治んないから欲求不満になってムラムラしてんのに気づかねえで隣でへらへらしやがって、そんなやつ!! 何が彼氏だっ」    一気にまくしたてながら総長は彼氏の頭を床に押し付けだす。  お怒りのポイントがサッパリわからない。  逆になんで総長が知っているんだ。  オレマニアか何かか。  それともオレがオナホを通販でそろえてるのは有名なのか。   「気持ちいいこと好きなんだよなぁ?」    その通りだが気持ちいいことよりも痛いことが好きだ。  従わせられるのが最高だ。  上から目線の高圧的な態度で罵られながら適度にかわいがられつつ快楽の海に沈みたい。   「こんな平凡の告白受けたのもコイツのケツにハメてえからだろ?」 「ちげーよ。そいつを離せ」  ケツにハメたいんじゃなくてハメられたい側だ。  誰もオレのことをわかっちゃいない。 「……さみしいならオレがいくらでもかわいがってやんのに」  「なに言ってんだ?」 「あー、もう……ホント最低っ。コイツ殺してえわ」    自分の髪の毛を指先でいじりながら総長は彼氏を蹴り飛ばす。  彼氏の輪姦は見たかったがリンチは見たくない。  彼氏がオレのことを好きじゃないとはいえオレはそれなりに彼氏に友情を抱いている。  オレの純情を弄んでいることは反省してほしいが痛い思いをさせたいわけじゃない。   「そいつに何もするなっ。おまえの目的はオレなんだろ」    むしろ、殴る蹴るなんてオレにとってはご褒美だからどんどんしてくれていい。  彼氏は暴力なんか嫌いそうだから変なトラウマになるかもしれない。  オレならいくらでもいい。   「殴りたいならオレを殴ればいい。抵抗はしねえ」    総長をにらみつけると思いきり殴られた。  ビックリしていたらキスされながら頭を壁にガンガンぶつけられる。  彼氏が何か叫んでいる気がするが与えられる刺激に窒息寸前だ。  総長の膝がオレの股間を刺激しまくる。普通なら潰されるかってぐらいに暴力的で痛みしかないだろうがオレにとってはご褒美だ。イキそうになるのを耐えるために力を入れたら総長の舌を噛んでしまった。    ようやく離れた総長にオレは床にうずくまって咳きこんだ。  総長がオレにキスをしてきた理由が分からない。  キスではなく唇と後頭部そして股間への攻撃だったのかもしれない。  壁にガンガン当たった頭に手を回すと手下らしい不良に腕を押さえられる。  抵抗しようとすれば彼氏がどうなってもいいのかと脅された。    動かないでいたら総長がナイフでオレの服を切り裂いていく。  彼氏がやめろと吠えているが手下の不良に抑え込まれている。  部屋は広いから手下が複数いることに気づいていなかった。  それぞれ狼狽えることなく落ち着いていて隙がないから下っ端ではなく幹部なのかもしれない。   「ハッ! チンコ、ビンビンじゃん。セックスしたくてたまらねえんだろ」    股間を晒して嘲られる。最強すぎるシチュエーションに興奮しないわけがない。  だが、ここでオレがマゾだとバレると引かれるかもしれない。  総長はあくまでもオレを笑い者にするために下半身を露出させたにすぎない。  先走りで濡れすぎてヤバい状態のチンコを総長が握る。  オレとは違う指先、力の込めかた。  他人に触れられているだけで高ぶって果てそうになるがグッと我慢。   「……アイツに、アイツに何もすんな。オレになら、何してもいいから」    思わず縋るように総長を見上げる。腕を手下に押さえつけられチンコを総長にしごかれる、よく考えると彼氏ではなくオレがこれから輪姦されそうな状態だ。興奮しないわけがない。   「震えてんのに……なにそれ」 「へいきだし」    震えているのは期待からだ。  このまま総長に犯されるのだと思ったらたまらない。  夢にまで見た強姦。  初体験が強姦とか神様がくれたプレゼントだ。   「強がってんじゃねえよ。アイツの前だからって」    先走りで濡れた指先で総長がオレの後ろの穴を撫でる。  身体に落書きされて外で放置プレイなんていう現実的なことを考えていたがまさか本当に強姦してくれるんだろうか。  総長最強伝説か。オレの願望を読み取っているのか。  さすがは人の上に立つ総長と呼ばれる男。  中年の脂ぎったオジサンと脅されてエッチするなんていう外道プレイを想像したりもしたが初体験は室内か公衆トイレがいい。   「やくそくしろ、アイツには」 「うるせぇ!」     顔を思いきり殴られた。自分の歯で口の中を切ってしまったのか血の味がする。  総長が苛立ったようにオレの服を引っ張った。下半身はチンコだけの露出だったのを変更した。  生意気な口をきかせなくするために辱めようという魂胆だろうがオレを喜ばせるだけだ。  無理矢理脱がされたボロ布になったオレのズボン。  足を大きく開かされるという屈辱にもマゾなオレは当然萎えることがない。   「誰が、おまえに触ってんのかしっかり分からせてやるっ」    そう言って総長が尻に指を突っ込んでくる。乱暴さにうめく。  血が出たかもしれない。  初レイプもとい初セックスは流血プレイ希望だったので期待にチンコがやばい。  このタイミングで射精したらマゾがバレる。それもやばい。    目を閉じて必死に耐えていると尻の中に何かを入れられた。  液体は熱くて変な感じがする。   「クスリ混じってるローション。キモチイイの、好きだろ?」    痛い方がいい。余計な気づかいしやがって。  オレの舌打ちに総長は「処女穴にはこのデカチンをハメられねえだろ」と勃起したモノを見せてくる。  自分でデカチンとかいうのは信用できないが総長は本当に巨根だった。  彼氏の顔にこすりつけていた時とサイズが全然違う。  さっきは勃っていなかったようだ。    思わず息を飲むオレに気を良くした総長は乳首に爪を立ててきた。  予想外の刺激に我慢を重ね続けたオレはこらえきれずに果てる。  これで夢の強姦が達成されずに終わるのかと思うと絶望で目の前が真っ暗になる。   「クスリの効果でちょー敏感じゃん。乳首キモチイイ? 自分でいじったことないっしょ。いつもチンコばっかだもんね?」    イッたばかりのチンコをこすられて喘ぎかけるオレ。  声を殺して耐えていると顔を殴られる。   「いつも、オナニーのときスゲー声出すじゃん。なんで聞かせてくれねえの。オレの指キモチイイだろぉ? なぁ?」  語尾が聞いているようにあがり気味だが気持ちいい以外の選択肢は許されていない。  自分の言葉を肯定して当然だという上に立つ人間特有の空気。  支配されている気分に身体中が熱くなる。 「あぅ、ぐっ」    乳首を引っ張りながらチンコをしごかれるとか気持ちよすぎて頭がおかしくなる。  自分の手じゃないからどんな風に力を入れるのかタイミングが分からない。  総長の手に翻弄されて奥歯を噛みしめる。  喘いだから目標達成、ハイ終了になったら困る。  このまま反抗していればどんどん行為が進むしもっと殴られるかもしれない。  気持ちいいのは長く味わいたい。   「アイツの前で犯さるのがいや?」    言われて初めて彼氏の存在を思い出す。  彼氏の前で他の男に犯されている状況ってよく考えると滅茶苦茶おいしい。  まあ、彼氏は彼氏でも相手はオレのことを好きじゃないし、オレも恋愛感情を持ってないから友達の前で犯されるっていうシチュエーションかもしれない。   「ちょっと大きくなった? アイツに見られて興奮してんの? マジゆるせねえんだけど」    またオレの顔を殴る総長。  おざなりにオレの尻に指を突っ込んで抜き差しを繰り返す。  ほぐれきったとは言えない状況で総長の巨根が入ってきた。  クスリで弛緩していたとはいえキツい。メリメリって音がする錯覚。これが出産の痛みなのかと出ていくのではなく入ってきているのに思った。  痛みに生理的な涙が流れるが総長はお構いなしに腰を振る。どうしようもない暴君だ。最高だ。

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