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前編
そこは、周囲が高い塀と深い堀で囲まれた閉鎖的な町でした。
町を出入りできるのは行商人と、町長の許可をもらった者くらいです。
堀には、馬車が2台並んでも楽に通れるくらいの大きな跳ね橋がかけられており、門には常に警備の者が立っていました。
そんなこの町にある教会には、教会に併設されている孤児院を運営しているブラウン神父に拾われた孤児の少年が数人、修道士たちと一緒に暮らしていました。
教会と孤児院の運営は厳しく、孤児たちはみなそれぞれ色んな仕事をしてお金をもらっては生活や運営の足しにしています。
ブラウン神父の取り決めで、孤児たちはどこでどんな仕事をして、どれだけの収入を得たのかを帳面に書いて報告する事になっていました。
そのためにブラウン神父は孤児たちに読み書きを教えています。
学校へは行っていませんでしたが、普通の子供よりはよほど読み書きが上手でした。
そんな彼らがする仕事の内容は、掃除の手伝いのような普通の仕事もあれば、何やらいかがわしい仕事もありました。
孤児の少年たちはどんな仕事でも一生懸命やりました。
そんな孤児のひとり、14歳になったばかりのフィルは、初めて仕事を任されました。
町長の家の掃除という簡単な仕事でしたが、フィルは張り切って出かけました。
他の孤児たちは孤児院に来てすぐに仕事を始めるのですが、ブラウン神父はフィルにだけは許可をくれませんでした。その許可がやっと下りたのです。
いつも孤児院の中で過ごしていたので、よその家に行くのが嬉しくてたまりませんでした。
しかしブラウン神父は、心配そうな顔でフィルを見送りました。
これまで町長の家に仕事に行った孤児たちの報告で、町長は子供に悪戯をするのが趣味だと知っていたからです。
それでもフィルをそこへやったのには、ある考えがありました。
ブラウン神父は温厚な性格で誰にでも優しく、誰からも愛されていました。ですが、ブラウン神父が愛しているのはフィルだけなのです。フィルが自分だけを愛してくれる方法を、ブラウン神父はいつも考えていました。
そして考えた結果、町長のところへ仕事にやる事に決めたのです。
フィルの報告─
町長の家に掃除をしに行きました。
夫人は子供を連れて隣り町のお祭り見物に行っていて、家には町長と住み込みのお手伝いさんがいました。
僕はお手伝いさんと一緒に床の掃き掃除や拭き掃除、窓拭きをしました。
町長は掃除が終わると僕を自分の部屋に呼びました。
そして僕が部屋に入ると、内鍵をかけるように言いました。
僕が言われた通りにすると、今度は僕に服を脱ぐように言いました。
掃除をしたせいで埃だらけになっていたので、それが嫌だったのかと思い、服を脱ぎました。
でも町長は、下着も全部脱ぐように言いました。
ちょっと嫌だったのですが、仕方なく下着も全部脱ぎました。
すると町長は、僕を部屋の奥に誘いました。
部屋の奥には大きなたらいが置いてあって、中には水がはってありました。
町長はそのたらいに僕を入らせると、そこで体を洗ってくれました─
フィルは報告書をそこで書き終えましたが、本当はまだ続きがありました。
◆
「綺麗な肌だ」
町長は嬉しげな顔でつぶやきました。
フィルは所在なさげな顔でたらいの中にうずくまっています。
しばらくは水をかけながら背中や胸を撫で回していましたが、やがて手の動きがひとつの意志を持ってきました。
胸の突起を指先で転がし、フィルの反応を見ます。
与えられる刺激に、フィルの体は素直に反応しました。
気を良くした町長は、今度はフィルの股間に手を伸ばします。
まだ幼いそれは水に漂っていました。
町長はそれをつまんで、先端を指の腹で刺激します。
「んっ、あっ」
そこへの刺激に、フィルは思わず声を漏らしました。
刺激を与えられる度にフィルのそこはいつもより硬くなり、大きさも段々大きくなっていきます。
「反応が早いな」
町長はそこを眺めて笑みを浮かべました。
今度は手の平を使ってそれを握ります。
そしてゆるゆると擦り始めました。
「あっ、あ、んん⋯⋯」
フィルの体がびくっと反応します。
「ブラウン神父の秘蔵っ子はどんな味がするのかね」
町長はいやらしい笑みを浮かべて、フィルのそこを見ました。
フィルの股間のものは完全に勃ち上がっています。
町長はフィルのそこをゆるく擦りました。
フィルの体がびくっと震えます。
町長はその反応を見て少し首を傾げました。
「いつも神父としているんじゃないのかね?」
「神父様はこんな事しませ⋯⋯あぁっ」
町長は、ブラウン神父がフィルをとても可愛がっている事を知っていました。
だからきっとブラウン神父はフィルにこういう事をしているだろうと思っていたのですが、どうやらそうではないと気付いて不思議に思ったのでした。
「孤児には手を出さないのか?まあいい。そろそろ上がろうか」
町長はそう言うとフィルを立たせました。
たらいから出たところを乾いた布で拭きます。
拭いている間も、町長の視線はフィルの股間で勃ち上がっているものに注がれていました。
体を拭いた後、町長はフィルをベッドに連れて行きます。
そして仰向けに寝かせました。
これから何をされるのか想像もつかないフィルは、ただ怯えて町長を見ています。
「さあ、君のミルクはどんな味がするんだろうね」
町長はフィルの股間に顔を近付けると、勃ち上がっているそれを口に含みました。
「ひぁっ」
フィルが驚いて声を上げます。
町長は口を離そうとせず、舌を使ってピチャピチャといやらしい音を立てました。
その度にフィルの体がびくびくと跳ねます。
初めて受ける刺激になす術もなく、フィルは町長の口の中に熱を放ってしまいました。
町長は満足そうに喉を鳴らします。
フィルは、どうして自分の体からそんなものが吐き出されたのかわかっていなかったのですが、ようやく町長が離れた事にほっとしていました。
「やはり神父の秘蔵っ子だな。くせになりそうな味だ」
「どうして、こんな事⋯⋯?」
「趣味だよ。神父も知っていてお前をここにやったんだろう?」
怯えながら訊いてくるフィルを見て、町長はそう言ってにやりと笑いました。
確かに町長が子供にいかがわしい事をしているという噂はブラウン神父も知っているはずです。
しかし、フィルが嫌な目に遭うとわかっていて仕事に来させるとは思えませんでした。
もしかして、町長がこんな人だという事を、神父は知らなかったのでしょうか。
フィルはいくら考えてもわからず、ただ町長に好きにされていました。
「今度はここをいじってやろう」
町長はそう言うと、フィルの足を掴みました。
左右に広げさせ、その間に手を入れます。
町長の指が触れた場所は食べたものが排泄される器官でした。
自分でも必要な時以外は触った事のない場所です。
「や、何を⋯⋯」
フィルは身を捩って逃げようとしました。
「大丈夫、痛い事はしないさ」
しかし町長はフィルを押さえながらそう言って、ベッド脇の戸棚から小さな瓶を取り出します。
小瓶の中にはとろりとした液体が入っていました。
「他の子たちはこれを使うと狂ったように喜ぶんだが、君はどうかね」
町長は瓶の中の液体を指にからめました。
それをフィルのそこへ塗りこめるようにしながら、指を挿入します。
小さな蕾は液体のからまった指を難なく飲み込んでしまいました。
「あ、いや。やめてください」
内部を指で撫でられ、フィルの体は一段と跳ねます。
指が動いているのが気持ち悪くて、フィルの目からは涙が溢れてきました。
どんなに泣いても、町長は指を抜いてくれません。
やっと抜いてくれたと思ったら、瓶の液体をさらにからめて、今度は指を2本にして挿入してきました。
圧迫感がフィルを襲います。
最初のうちは気持ち悪いだけでしたが、段々と内部が熱くなってきました。
むずがゆくて、じんじんと疼いてきます。
それは小瓶に入った液体のせいでしたが、フィルにはそんな事を考える余裕はなくなっていました。
「あ、ああ⋯⋯や、んん⋯⋯」
自然とフィルの口から喘ぎ声が漏れます。
町長はにやりと笑いました。
「初めてかね。随分と狭い」
意地悪な笑みを浮かべながら、悶えているフィルを見ます。
フィルは首を振りました。
これがどんな行為なのかはわかっていません。
初めても何も、こんな場所を他人に触られた事などありませんでした。
「今日は入れるのは無理なようだな」
町長はそう言うと、指を抜きました。
塗りこめた液体がとろりと蕾から溢れます。
「う、ん⋯⋯」
フィルが切なげな声をあげました。
町長はフィルの股間に手をやります。
怯えて縮んでいる可愛らしいそれをゆるゆると手の平で擦りました。
「あ、あっ」
フィルの体がびくっと震えました。
初めての事なので、この感覚が何なのかわからないのです。
やがてフィルは町長の手によって再び熱を吐き出しました。
とろりとしたミルク色の液体が飛び出して下腹にかかります。
その液体が何なのかわからないフィルは、白いおしっこをしてしまったと思いました。
ぐったりしているフィルに向かって、町長は自分の股間のものを扱き始めました。
きっと町長は、自分の体に白いおしっこをかけるつもりなのだと思いました。
それはフィルにとってとても不快なものでしたが、逃げ出す事もできません。
やがて町長は、フィルの体に白いおしっこをかけてきました。
これで解放されると思い、フィルはほっとして息をつきます。
「もう帰ってもいいですか?」
フィルはベッドから起き上がると、町長に尋ねました。
「まだミルクを出したいんじゃないかね」
町長は嫌らしい笑みを浮かべてそう言いました。
とんでもない事です。
フィルは一刻も早く修道院に帰り、神父にこの事を報告したかったのです。
もちろん、町長のところへはもう仕事に行きたくないと頼むつもりです。
しかし、町長はまだ解放してくれませんでした。
今度は嫌がるフィルを犬のように四つん這いにさせると、再び後ろの孔に指を入れてきました。
「あっ、んんっ」
フィルはしなやかに背中を反らせました。
指をぐるぐると動かされ、違う場所を刺激されます。
いつのまにかフィルの股間のものも再び硬く勃ち上がってきていました。
あの後、町長はフィルの足の間に股間のものを差し込んでミルクを吐き出し、フィルも再びミルクを吐き出してからようやく解放してくれました。
仕事のお駄賃は、掃除をしただけのわりにはかなり多い金額でした。
フィルは散々指で弄られた後孔が気持ち悪く、すぐにトイレに行きたかったのですが、町長の元を直ぐにでも離れたかったので我慢しました。
孤児院への帰り道、段々と違和感が酷くなってきます。
フィルは足を速めました。
後孔に感じる違和感が、町長にされた事を嫌でも感じてしまってフィルの目からは涙が溢れてきました。
ぽろぽろと涙をこぼしながら、修道院への道をほとんど駆け足で帰ります。
孤児院へ着くと、フィルはすぐにトイレに駆け込みました。
修道士や他の孤児たちが何事かと心配していましたが、それに応えている余裕はありません。
フィルはしばらくトイレにこもった後、今度は風呂に行きました。
あの行為が何だったのかは未だにわかりませんでしたが、とにかく町長に穢されたのだという事はわかりました。
穢された体を少しでも綺麗にしたくて、フィルは町長の指を受け入れていたそこを懸命になって洗いました。
いくら水で流しても、違和感は消えません。
それが嫌で嫌で、フィルはまた泣き出してしまいました。
泣きながら町長に触られた所を念入りに洗って、やっと風呂を出ます。
新しい服に着替えて部屋に戻ると、報告書を書く余裕も出てきました。
フィルは簡単に報告書を書いて、お金と一緒にブラウン神父の所へ持って行きました。
しかし、神父の部屋はもぬけの殻です。
神父に慰めてもらいたかったフィルは、神父のいない部屋を見てまた悲しくなって泣いてしまいました。
修道士が言うには、ブラウン神父は出かけているという事でした。
お金と報告書を修道士に預けて、フィルは自分の部屋にこもりました。
修道士たちは心配していましたが、孤児たちは同情していました。
町長がどんな人間なのか、フィル以外は全員知っていたからです。
中にはフィルよりももっと長く悪戯された子もいました。
縛られて天井から宙吊りにされた子もいれば、町長の股間のものをくわえさせられた子もいます。
町長の目の前でおもらしさせられた子もいましたし、後孔にいかがわしい物を入れられた子もいました。
フィルはまだましな方だと言えます。
しかし、フィルはこれが初めての仕事で張り切っていただけに、ショックも大きいだろうと思っていました。
みんなどうやったらフィルを慰めてあげられるのかわかりません。
やはりブラウン神父に頼むのが一番だろうという結論になりました。
ブラウン神父がフィルを一番気に入っている事は、他の孤児たちもみんな知っている事です。
フィルを心配しながら、孤児たちはブラウン神父の帰りを待ちました。
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