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後編
ブラウン神父が帰って来たのは、みんなが夕食を終えてしばらくしてからでした。
修道士たちに心配されて仕方なく夕食を摂ったフィルは、いざ神父が帰って来るとどうしていいのかわからず、結局自分の部屋にこもりました。
しかし、みんなから話を聞いたブラウン神父がフィルの部屋にやって来ます。
「フィル、入るよ」
ブラウン神父はドアの前で声をかけると、中に入りました。
フィルはベッドにもぐりこんで小さくなっています。
しかし、ブラウン神父が入って来たのでごそごそと布団から顔を出しました。
ずっと泣いていたのか、目は真っ赤に腫れています。
「報告書は読んだよ。でも、あれは全部書いてないね。あの後、何があったのか話してくれるね?」
ベッドの隅に腰かけ、ブラウン神父は優しく尋ねました。
神父とは言っても彼はまだ20代の若さです。
背はすらりと高く、顔も端整で優しい性格なので誰からも愛されています。
フィルはそんなブラウン神父に見つめられ、思わず彼の胸に縋りました。
「神父様⋯⋯」
そして再び泣き出してしまいます。
「何があったの?」
「町長に⋯⋯」
フィルは喉をつまらせながら話し始めました。
体を洗ってもらった後ベッドに寝かせられ、股間のものを口に含まれた事。
白いおしっこを吐き出してしまった事。
町長の白いおしっこを自分の体にかけられた事。
「僕、町長に穢されたの。どうしていいのかわからなくて⋯⋯」
フィルは泣きながらブラウン神父を見ました。
「そうか。それは怖かったね」
ブラウン神父はフィルの頭を優しく撫でます。
フィルがそういう目に遭うだろうという事は予想できていました。
町長の趣味は知っていたからです。
フィルから愛されたいブラウン神父は、町長に悪戯されたフィルを優しく慰めてやれば自分を信頼して愛してくれるだろうと考えていました。
ですが、ここまでされるというのは予想外の事でした。
ブラウン神父の想像を越えた悪戯だったからです。
町長の悪戯はせいぜい体を触る程度のものだろうと思っていたので、誤算でした。
これではフィルは怖がって泣くばかりで、慰めようがありません。
ブラウン神父は思いつきました。
フィルを慰め、自分の虜にしてしまう方法を。
そしてブラウン神父は、フィルを優しく抱きしめて言いました。
「フィル。町長に穢された所を私が清めてあげるよ」
「え?」
ブラウン神父の思いがけない言葉に、フィルは顔をあげました。
「穢された所を、清めてあげるから。怖がらなくていい」
ブラウン神父はもう一度言うと、フィルにゆっくりと口付けをしました。
最初は触れるだけの優しい口付けでしたが、段々と深いものに変わっていきます。
ブラウン神父の舌が、フィルの口内に入ってきました。
フィルの舌をからめとり、上あごをくすぐったり歯列をなぞったりします。
そのうち、フィルは変な気持ちになってきました。
股間のものが熱を持ったように疼いてきます。
それが怖くて、ブラウン神父を押しのけようとしました。
ブラウン神父は唇を離してフィルを見つめます。
「どうしたの?」
「ここが、おかしいの。何だか熱くて、疼いてくるの⋯⋯」
フィルは細い声でそう言って、自分の股間を指しました。
「大丈夫だよ。それが自然な反応なんだから。さあ、清めてあげるから服を全部脱いでごらん」
ブラウン神父は優しく微笑みます。
フィルは言われた通り、服を全部脱ぎました。
白い肌が露になります。
ブラウン神父は、全裸になったフィルを眺めました。
滅多に外に出ないフィルは、真っ白で綺麗な肌をしています。
そして、フィルの股間のものは熱を持って形を変えていました。
まだ幼いながらも、しっかりと勃ち上がっています。
ブラウン神父はベッドにフィルを仰向けに寝かせると、町長がしたようにフィルのそれを口に含みました。
形をなぞるように、舌で丹念に舐めていきます。
「あっ、は、ああっ」
フィルの体がびくびくと跳ねました。
町長に悪戯されていたせいで、いつもより敏感になっています。
ブラウン神父は町長への怒りを募らせながらも、フィルのそれを解放に導いていきました。
「や、神父様、出ちゃうっ」
フィルが身を捩って逃げようとします。
しかしブラウン神父は離してくれません。
ほどなく、フィルはブラウン神父の口内にミルクを吐き出しました。
ブラウン神父はそれを飲み込んでから、ゆっくりと顔をあげました。
「また白いおしっこが出たの?」
フィルは恐々と自分の股間を見ます。
先端の鈴口から白い液体が溢れていました。
まだ少し硬くて、ぴくぴくと震えています。
「これはね、おしっこじゃないんだよ?」
心配そうなフィルを安心させるようにブラウン神父は微笑みました。
「違うの?」
「これはね、気持ち良くなった時に出てくるものなんだよ」
ブラウン神父はそう言うと、フィルのそれをぺろりと舐めました。
「あっ」
フィルが甘い声をあげます。
「気持ちいいでしょう?」
「うん⋯⋯じゃあ、僕は町長に気持ちいい事をされたの?」
「そうだけど、でもちょっと違うよ。町長はフィルよりも自分が気持ち良くなりたくてしたんだ。町長にとって相手は別にフィルじゃなくても誰でもいいんだよ」
「でも、きっと僕も気持ち良かったから白いのが出ちゃったんだ。僕、おかしいの?」
「おかしくなんかないよ。でもね、これは好きな人とする事なんだよ。好きじゃない人としても穢れてしまうだけだけど、好きな人同士ですると綺麗になるんだ」
「好きな人と?」
「そうだよ。私はフィルの事が好きだよ。だから、フィルも私の事が好きなら、穢れた体も綺麗に清めてあげられるんだよ」
ブラウン神父はフィルを優しい目で見つめました。
信じられない事でした。
町長に穢されてしまったフィルは、きっとブラウン神父に嫌われてしまうと思っていたからです。
フィルもブラウン神父の事が好きだったので、嫌われていないだけでなく、好きだと言われて嬉しくない筈がありません。
フィルもブラウン神父を見つめました。
「僕⋯⋯僕、神父様が好き。だから神父様、僕を清めて綺麗にして?」
「清めてあげるよ。そのかわり、ずっと私の事を好きでいてくれる?」
「うん。神父様の事、ずっと好きでいるよ」
「嬉しいよ」
フィルの言葉に、ブラウン神父は綺麗な笑顔を見せます。
それを見たフィルも嬉しくて微笑みました。
額に優しい口付けが落ちてきます。
フィルは安心して目を閉じました。
ブラウン神父は再びフィルの股間に手を伸ばします。
ミルクを吐き出して力を失っていたそこはまた硬くなってきました。
「あ、んん、あふ⋯⋯」
ブラウン神父が指を動かす度にフィルの口から甘い声が漏れます。
硬く勃ち上がったその先端から、今度は透明な粘液が溢れてきました。
「気持ちいいかい」
「うん。神父様、僕、気持ちいい⋯⋯」
「もっと気持ち良くしてあげるからね」
ブラウン神父はそう言うと、透明な粘液を指にからめました。
その指を、町長に穢された秘部へ挿入します。
ブラウン神父の指は、抵抗なく根元まで飲み込まれました。
フィルの内壁がブラウン神父の指に吸い付いてきます。
「は、あっ、やぁ⋯⋯」
ブラウン神父の指が内部で動く度にフィルの体がびくびくと跳ねました。
「本当に気持ちいいみたいだね」
ブラウン神父は満足そうに微笑みます。
フィルの体は刺激に敏感に反応しています。
股間のものははちきれんばかりに勃ち上がって震えていました。
解放されないもどかしさがフィルを襲います。
指は内壁を巧みに擦りました。
そして、しこりを見つけてそこを刺激します。
「あぁっ」
フィルの体が一段と強く反応しました。
「ここだね」
ブラウン神父はそのしこりを何度も刺激します。
「ああっ、いやっ、神父様、僕、体が変だよ⋯⋯」
びくびくと震えながら、フィルは訴えました。
「大丈夫だよ。気持ち良すぎて、おかしいんでしょう?」
「うん」
「ここは気持ちいい所なんだよ。ミルクが出そうになるでしょ?」
「うん、出そう⋯⋯」
「じゃあ、私をここに受け入れてくれる?」
ブラウン神父は、指を動かしました。
フィルは体を震わせます。
「ミルクを中に出すの?」
「そうだよ。嫌?」
「神父様のなら嫌じゃないよ」
「フィル、大好きだよ」
ブラウン神父はフィルにキスをしました。
「うん、僕も神父様が大好き」
フィルもキスに応えます。
キスを終えると、ブラウン神父はフィルの中から指を抜きました。
そして服を脱いで、既に硬く勃ち上がっている自分のものを出します。
フィルのものから溢れている透明な液体をそこに塗りました。
「いいかい。力を抜くんだよ」
「うん」
「じゃあ、入るからね」
ブラウン神父はフィルの秘部に自分のものをあてがいます。
フィルが力を抜いたのを見計らって蕾を押し広げました。
「あっ、う、んん⋯⋯」
フィルが掠れた声をあげます。
とても甘い声でした。
やがてブラウン神父のものは全てフィルの中に入りました。
「痛い?」
「ううん。何だか熱い⋯⋯」
「フィルの中も熱いよ。それに蕩けそうなくらい気持ちいいよ」
「本当?」
「本当だよ」
ブラウン神父は少しだけ腰を揺らします。
「あっ、あ、んっ」
「もっと動いてほしい?」
「う、うん。もっと動いて」
「いいよ」
フィルの言葉を聞いて、ブラウン神父は腰を動かし始めました。
最初はゆっくりと。
「あっ、あっ、神父様っ、気持ちいい⋯⋯あっ」
段々と激しくなる動きに、フィルはたまらず声をあげます。
「ここも触ってあげるよ」
ブラウン神父はフィルの股間に手を伸ばしました。
限界を訴えているそこをゆるく擦ってやると、フィルの内部がきゅっと締まります。
ブラウン神父は何度もそれを繰り返しました。
「あっ、や、んんっ、出ちゃうよっ」
「いいよ。出しても」
「あっ、あ、ああぁっ」
フィルは高い声をあげながらミルクを吐き出しました。
それと同時にブラウン神父を受け入れている秘部が更に引き締まります。
「くっ、私も出そうだよ」
「神父様、出して。僕を綺麗に清めて⋯⋯」
「ああ。吐き出すよ」
ブラウン神父はフィルを抱きしめながら、フィルの中にミルクを吐き出しました。
フィルはブラウン神父の腕の中で体を弛緩させています。
「神父様、僕これで綺麗になった?」
「そうだね。でもフィルは元から穢れてなんかいないよ」
「どうして?僕、町長に穢されたのに」
「フィルは心が綺麗だからね、体を穢されても、本当に穢れたりはしないんだよ」
「でも、神父様は僕が穢れているから綺麗にしてくれたんでしょ?」
ブラウン神父の言葉に、フィルは泣きそうな顔になりました。
「本当はね、穢れているからじゃないんだよ。私はフィルの事が大好きだから、ただ一緒に気持ち良くなりたかったんだよ」
「本当に?神父様、本当に僕の事好き?」
「さっきも言ったでしょう?フィルの事は大好きで、愛してるんだよ」
「良かった。僕も、神父様の事好き」
フィルは安心したように笑みを浮かべました。
「もう一度お風呂に入ろうか。ミルクを綺麗に洗い流さないとね」
ブラウン神父はそう言って優しい笑みを浮かべます。
フィルが自分の事を好きだと言ってくれて、ブラウン神父は満足でした。
町長の所にはもう行きたくないと言うフィルの願いも聞いてやります。
もちろん、ブラウン神父はフィルが言わなくてももう二度と町長の所へはやらないつもりです。
他の孤児たちはそれなりに快楽を楽しんでいるようですが、フィルは違います。
フィルは今までこういった行為が存在する事自体、全然知りませんでした。
ブラウン神父があえてそういった事を教えなかったからです。
だからフィルは、何も知らない純真無垢な存在なのです。
ブラウン神父は少しずるい方法でその無垢な存在を手に入れました。
しかし、フィルもブラウン神父の事が好きだったので何も問題はありません。
フィルはブラウン神父に体を洗ってもらう間も、ブラウン神父のベッドで一緒に眠る時も、とても幸せそうにしていました。
「神父様、僕⋯⋯」
「何だい?」
「また、僕に気持ちいい事してくれる?」
「もちろんだよ」
「良かった。じゃあ、明日もしてね?」
「いいよ。今日よりももっと気持ち良くなれるようにしてあげるからね」
大胆なお願いをしてくるフィルを見て、ブラウン神父は優しく微笑みました。
そして、安心して目を閉じるフィルの髪の毛を指で梳いてやります。
ほどなくフィルは眠りに落ちました。
ブラウン神父はその寝顔を見つめてしばらく微笑んでいました。
「愛してるよ」
優しくそう言って、フィルを抱きしめます。
少しずるい方法で手に入れましたが、ブラウン神父にとってフィルはこの上なく愛しい存在でした。
本当にフィルの事が好きでたまらなかったのです。
満足そうに微笑みながら、ブラウン神父もやがて眠りに落ちていきました。
終。
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