51 / 70

51.キスでイく、視線でイく**

寝巻きの中に、手が入ってくる。 肌の弱いところを擦るユキの手に、ぞくぞくする。 「…ふぅ、ん……」 ハルがキスをねだると、唇が重なる。 くちゅ… …ちゅ… 柔らかい、ついばむだけの接吻。 (やだ…もっと、して) すでに敏感になっている乳首に触れられて、思わず声が高くなる。 「ッア…!」 (もっとして) (何も考えられなくなるくらい) 下半身は立ち上がっている。後ろの穴から蜜がじゅわりと滲んだ。 (あ…ヤバ…今日敏感…かも……) 「ま、って…」 ちゅ、くちゅり…… キスの合間を縫って、待ってくれと懇願する。 「なに?」 「ん、ぅ、、!まって、頼むから…」 くちゅ、ぴちゃり… 覆い被さるユキを押し除けようとしても、びくともしない。 寝巻きは捲り上げられ、敏感な胸をゆるり、ゆるりと撫でられる。 「ア!ァァ…!」 「ハルの声かわいい。好き」 「ぁぅ…ぁ、っっ!」 「おっぱい触られるの好きだよね?」 「やだ…やぁ……ん……ッ!」 (だめ、おかしくなる…!!) (胸ばっか、触んな…!) 止まないキス。 甘く甘く、舌に絡め取られ… 言いたいことも言えず… ペニスを扱いて欲しい。触って欲しくて、痛いくらいに勃起しているそこ。 秘部に指を入れて欲しい。ぐちゃぐちゃに濡れているそこを、強くかき混ぜて欲しい。 それなのに、キスだけ、胸だけ。 (下、触って…!) 焦ったくて、泣きたくなる。 「ん……!!んー…!!!!」 ちゅ、ちゅ…くちゅ…ぐちゅ… 舌で犯される。 「〜〜〜〜っっ!!」 乳首をきつく摘まれて… 「はぁっはぁっ、ァッ、ァア…!!」 「…ハル、えっちになったね…」 「ゃ、…!、!」 (ちゃんと触って…!) ちゅ、ちゅ…くちゅ…ぐちゅ… いやらしい衣擦れの音。 ベッドの上でもつれあう。 ハルは知らず知らずのうちに腰が揺れて、ユキの身体に性器を擦り付けようとしていた。 だが、届かない。 それどころか、魂胆に気付いたユキが意地悪をして、ハルの身体を押さえつける。 熱を逃す先を取り上げられて… (ぁ、だめ、いきそ……!) (キスだけでイっちゃう…!!) 「腰、揺れてんね」 「…っく、!」 「触って欲しい?」 ハルは小刻みに頷く。ほろり、ほろりと涙が溢れた。 「どこ触って欲しいの?」 「ちんぽぉ…さわってぇ…!」 「ちんこだけ?」 「穴もっ、もうぐちゅぐちゅなのぉ…!」 「ふふ…」 「アァっ、ね、ね、おねがひ、」 懇願しながら、ユキの頭を引き寄せてキスを深くする。 ぐちゅ、ぐちゅ、 ぺちゃ、ぴちゃ… 甘く、甘く…ハルは何度もイきそうになり、しかし決定的な刺激が足りず、イきそびれている。 「キス上手になったね」 「っひ、ふぅ、う…!!」 ハルの必死の接吻も、おねだりも効かない。 「なんでえ、いじわるするのぉ…!」 触ってほしい、イきたい。 それしか考えられないハルは、ユキを煽ろうとしてキスを求めて必死に舌を伸ばす。 だが届かない。 ハルの痴態を、ユキは優越感たっぷりの表情で見下ろす。 「…、、、〜〜〜〜!♡♡♡」 その瞬間、背中を快楽が駆け巡る。 制御できない快楽。 こぽり、とペニスから精液が漏れた。 (あ、いまおれ、イッた……♡♡♡) オスに見下ろされ、蔑まれて、気持ちよく絶頂をしてしまった。 とぷ、とぷ、とぷ…… びくびくと痙攣し、吐精するペニス。 熱く腫れた秘穴から、愛液がどぷり、と溢れた。 「………〜〜〜〜〜♡♡♡♡、、♡♡」 顔は涙でぐちゃぐちゃだ。髪もあちこちに乱れ、痴態を曝け出してハルは絶頂する。 金色の目が、見ている。 ーー見られている。 寝巻きも、下着も脱いでいない。 べっとりと濡れた股間周りを、ユキがくんくんと嗅いだ。すると精液の匂いを確認したのか、尻尾が喜んでぱたぱたと激しく揺らした。 「…イッたね?」 「あぃ………♡♡♡♡♡」 気持ちよく絶頂して、ハルは知能が0になってぽやぽやしている。 「やらしい匂いしてんね〜」 「んぇ…♡」 ズボンとパンツをずらされ、 ねちょり、といやらしい液が糸を引いた。 「あ〜あ(笑)」 「だからやめてっていったのに…」 おまえがわるいんだぞ、と幼稚園児のように甘えた声で喋るハル。 「脱ごっか」 「ん……♡」 ハルが腰を上げると、すぽーんと脱がされる。 射精を終えて、へにゃりと萎んだペニスは精液まみれである。 「べっちゃべちゃだね〜〜」 「よごれたの…」 「そうだね……舐めて、綺麗にしなきゃね」

ともだちにシェアしよう!