8 / 10

第8話 『私だけが気持ちが良くても…』。

「……はいっ?!」 俺は耳を疑った。 キモチイイからイったんだよね? じゃなきゃ射精なんかしないはずだ。 叶を覗き見ると、叶は俺に縋るように見上げていた。 「ゎたしだけ…きもちがょくて…も…せんぱぃが、きもちょくなければ、…きもちがいぃなんて、ぃいたくぁりません」 『私だけが気持ちが良くても、先輩が気持ち良くなければ気持ちが良いなんて、言いたくありません』 なにそれは…叶をヌいてあげるだけのはず、俺が期待しちゃうデショ? 叶は頬を俺の胸に付けて、消え入りそうな声で……言った。 「ぃれて…、くださぃ……」 「かなえ?」 「ゎたしとぃっしょに……きもちょくなって、くださぃ」 『私と一緒に、気持ち良くなってください』 ……なんて煽り言葉だろうか。 そんな言葉を聞いちゃったら、攻め側は誰だって反応する。 勃起して硬くなるよ? 俺は叶の片手を俺の水着越しからペニスに持ってこさせて握らせた。 「俺の、ちょースゴい反応デショ?」 「…おぉきくて…かたぃ、です…」 「俺のペニスは叶でね『こうなっちゃう』の」 俺は苦笑いでそう言った。 ペニスだけじゃない……心も大きく反応して、叶が愛しくて堪らない。 「俺の水着、叶がずらしてくれる?」 「っ!!」 叶の身体がビクリと反応した。 「お願い」 俺はお願いしてみた。 これも普段は言わないイジワルの一つだったんだけど、叶は震える手で、水着のプラスチックのバックルをパチンと外してから少しずらした。 ずらしただけで俺のペニスは勢いよく目の前に姿を現し主張していた。 「……すごぃ、です」 叶はホントに驚いてるみたいな口調だった。 「このペニスがね、いつも叶の中に挿入って……イイトコ擦るんだよ。何処がどう擦れてキモチイイのかは、俺のペニスと叶のアナルしか知らない」 怯えなのか、それとも期待なんだろうか、叶は大きく息をついた。 「せんぱぃの『それ』を…ゎたしに…」 「『私に』なぁに?」 「……ゎたしに…ぃれて、…くださぃ」 「俺のペニスを、叶の可愛いアナルで愛してくれるの?」 「ぁ…『愛させてください』っ」 叶は羞恥かな、プルプルと身体を震わせながら……リンゴのように顔を赤くしていた。 可愛くて仕方がない。 俺は叶に深くて激しいキスをしながら、 「俺をいっぱい感じて欲しい」 そういいながら、叶の期待してヒクヒクしているアナルに俺のペニスを近付けた。

ともだちにシェアしよう!