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第8話
「そうやね、そうやったわ。ごめんな柚葵。何も相談せずに横浜行っとって。」
「別にいいよ。無事に帰ってきたし。じゃあこの件はおしまいにしよう?」
「せやね。ほんまにごめんなぁ。あ、あの代わりと言っちゃあなんやけど、お土産、買ぉてきた。」
「あ、マジ?何買ってきた?」
「ふっふーん(・∀・)ニヤニヤ」
何を買ってきたのか聞いてみたけどニヤついてる。この時の遥が可愛いのは安定なことにいい加減慣れたい。
「なんだよ。教えろよ」
「なんやと思う?」
まだ渋るのか遥め。遥がこんな感じで溜めるのは決まって俺の好きそうなものがあるときって踏んでる。ちなみに違ったときに虚無感すごい。
「教えてほしい?」
「うん。」
「これや。横浜にある有名なケーキ屋の本店で買ってきた柚葵の好きそうなやつ!」
「いや、商品名言えよ。」
「別にええやん。あとで確認すれば。まぁ、食べよ?」
「あ、ありがと。」
「どういたしまして」
遥が買ってきたお土産はまさかのケーキだった。普段遥が勝手にどっか行ってるときはどこから買ってきたのかわからない焼き物とかその地域の謎のベールどころか布団かぶってる食べ物とかの方が多いから今回は拍子抜けした。別に悪いもんじゃないからいいけどさ。
「飲み物は、紅茶とかのほうがいいか?」
「いや、その辺は気にせんでもええんとちゃう?」
「そっか。じゃあ、コーヒーでいっか。」
「寝れんくなるが?」
「俺に心配かけといて無事に帰ってきたはいいけどそのあと何もしないとは言ってないだろ?」
「え、嘘。もしかしてやるん?」
「当然」
「いやや!俺明日も講義休みなんや!だから束の間の休日を満喫するんや!邪魔せんとって!」
あら、いい情報が出てきましたよ。遥、明日講義休みって言ったよな。じゃあ、別に突っ込んでもいいじゃん。よっしゃ、今日はハードな奴にしようかな?
「柚葵?なんかニヤついてへん?」
「え、ニヤついてないよ。今から遥にナニしようかなって思って。」
「今日は柚葵の部屋行かへん!」
来る予定だったんかい。まぁ、来てくれなくても無理やり呼ぶけど。
「そっか~今日は遥来てくれないのか~柚葵君かなしいなぁ」
「うぅ。しゃあない腹くくるわぁ。」
「いい子だな」
怯える遥を見守りながら遥が買ってきてくれたケーキを一口食べる。さすが有名店なだけあって味はよい。
「うまかった。」
「よかったな。また今度一緒に買いに行こか。」
「そうだな」
どうやら今回の一件で反省した遥は言葉選びを覚えたらしい。今度ねだらせてみるか。案外楽しそう。
「じゃ、ケーキも食ったことですし。遥?」
ケーキを食い終わった事だし、さっそく遥を愛でてきます。
「なんや」
「今夜は寝かさねぇよ?」
「いやや!やめぇ!」
「まぁまぁ。そういわずにさ。可愛がってやるから。利子込みで。」
最後に遥を誘って今夜は楽しくなりそうです。さて、遥は今夜寝ることはできるのか検証して配信のネタにしようと思います。では、読者さん。ありがとうございました!
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