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第1話-9
「全く…お前らは、奴隷の意味が分かってないな。袮音は生まれた時から、道具と同様に持主の私有物として労働に使役される人間なんだよ。袮音の祖先は特に性奴隷として、働いていた」
「何、それ…ソウちゃん、袮音だって生きてるんだよ?!」
燐は奏に対して疑問をぶつける。
何も出来ない状態で、こんなこと…可笑しいとは思わないのかな?
ソウちゃんが満足すれば、それで良いの?
「あぁ、それは勿論知っている。でもな、燐。これは人間の性として抗えないんだ。ほら、見てみろ。幼い性器がビクビクと震えて、今にも射精しそうになってる」
初めて指を入れただけなのに、既に勃たせている袮音の性器は奏が手で握っているせいで根元が膨れ、それを離したら今にも亀頭から噴き出しそうだった。
アナルもヒクヒクと収縮を繰り返し、直ぐにでも性器を入れられるように体が順応性を帯びてきている。
「くっ…はぁ、はぁ…っ」
「袮音もこれ以上待たされては辛そうだから、解放してやらないと」
性器を握っていた手をやんわりと離すと、何回か体が震えチョロチョロと白濁が床を濡らす。
それを指で掬い、袮音の口元へ持って行く。舐めろと指示を出すと何の躊躇いも無く、自分の精液をゆっくりと丁寧に舐め取る。
奏は満足気な笑みを浮かべると、途端に容赦ない行動に出た。
視界の塞がれている袮音の頭を床に押し付けた後、腰を高く上げさせ挿入準備に入る体制。
「お前の大好きなペニスだ、存分に味わえ」
指を入れただけの、まだ慣らしていないアナルに無理矢理突き入れる奏の凶器のような性器は、体を引き裂かれるような痛みを伴い、そこからは少量の出血さえあった。
「ァッーーーーーーーー!!」
声が出ないほどの痛みに、袮音は思考が止まりただ喘ぐしかなかった。
「まだキツいなっ、でもすぐ体は慣れる。ほら少し力を抜け」
「あ、ぁっ」
まだ根元まで入っていないのが不服な奏は、袮音の性器を片手で扱いていくと、力が緩くなった所で一気に奥まで埋める。
腹の中は奏の太くて長い性器で一杯になると、息苦しいのか喘ぐことよりヒュッヒュと小さな音を立てながら呼吸をしようと必死になっていた。
「過呼吸気味だな、やり過ぎたか?」
奥まで入れていた凶器を引き戻してみると、圧迫感が減り呼吸しやすくなった様子の袮音。
だが、最初から優しくするはずもない奏は、また奥へと腰を動かす。
パンパンと肌が当たる音と同時に、袮音の喘ぐ声が甘さを増していくのが分かってきた。
「奥、凄いなっ…」
「ァン、あ♡あっ…あぁ♡イ、イクッ…」
「まだ…もっと!」
一層、バチンバチンと強く腰を打ち付け、袮音を限界へと導いていく。
「あ♡ぁん♡ダ、メッ…」
止まらない喘ぎ声に興奮する奏は、Ωのフェロモンに充てられて正気を失いそうになる。
項を自前の鋭い牙で噛んでやろうと衝撃が走ったが、グッと堪えて更に激しく腰を振る。
「一旦、出すからちゃんと全部飲み干せっ」
限界までピストンを繰り返して、中出しする直前に袮音から張り詰めたモノを出すと、髪を掴み上を向かせ口の中に自分の性器を喉奥まで咥えさせる。
「んぐっ」
「出すぞ…んっ」
「ん、ぅんーーっ」
長い射精を口の中で受け止める袮音は、濃くて苦い奏の精液を喉を鳴らしながら飲み込む。
吸血鬼はの射精は人間より長いので、呼吸すら忘れてかけて嗚咽しそうになった。
ギリギリのタイミングで性器が袮音の口内から出ると、飲み込めなった分の精液が開いた口からダラダラと溢 れる。
「カハッ…」
「飲み干せと言ったのに、このザマか。笑える…これでもお前は性奴隷か?」
受け止めた主人の白濁と、自分が吐き出した欲望で体中が精液塗れになった袮音は精神的にも体力的にも疲れてしまった様子で、ぐったりと床に横になってそのまま意識を失った。
「もう、いいんじゃない?奏くん」
「そうだよ。袮音も目隠しされてよく分かってないだろうし、ソウちゃん今日はもう終わりにしよ?」
2人は、袮音の目隠しと不自由な両手首の紐を解く。
あまりにも酷い扱いされている姿を見て、燐と淕は静止を促すと、奏は呆れたように溜め息を付くと身なりを整え無言のまま地下牢から去って行った。
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