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第6話 当たり前の興奮

 俺の性癖がバレたコトは、さほど問題ではない。  小さく可愛ければ、大体ストライクゾーンというのは周知の事実だし、そこに性別は関係なく、もちろん男も射程範囲内だとも知れ渡っている。  どちらかといえば、こんな所で働いているとバレた誓将先輩の方が、恥ずかしい筈だ。  チカちゃんが一言も発していないのも、声でバレるのを避けるためと考えれば、腑に落ちる。  ……ここは気づいていないフリをするべき、だよな?  チカちゃんもとい、誓将先輩を抱き締めてから、知らないフリで通そうと思い至るまで、ものの数秒。  ローションを手に、身体を起こす。  腿の間に挟まれたままのペニスめがけ、どろりとした粘液を垂らした。  急に滑りの良くなった接触部分に、それでもしっかり閉めようと足掻く誓将先輩は、ローションで滑る脚を、もぞもぞと擦り合わせる。 「………ふっ」  ぐねぐねと捏ねられる感触に、ぞわぞわとした快感が下腹部から脳天までを駆け上がり、思わず天井を仰いだ。  危なく、イキかけた……。  見ず知らずの男の娘だったはずの目の前の人物が、女装なんかしてなくても抱けるくらい俺のタイプど真ん中の誓将先輩だったのだ。  当たり前だが、興奮するに決まっている。  髪の隙間から見える誓将先輩の(うなじ)が、赤く色づいて見えた。  背中側にあるファスナーに手を掛け、引き下ろす。  はらりと肌蹴た隙間から、じんわりと汗ばむ背が見えた。  その背に、つつっと走らせる俺の指先に、誓将先輩の身体が、びくりと震える。  ひらりと舞う短いスカートが、俺を煽る。  我慢などする気のない欲望に従い、スカートを捲り上げた。  腿の前後を走るガーターベルトの上に、可愛らしいレースが施された薄桃色の下着が覗く。  堪らず、その尻を両手で、むにゅりと掴みながら、腰を引く。  尻を揉みながら、下着をずらす。  ぬるぬるの隙間に、ペニス捩じ込みながら、尻の肉を左右に開いた。  慎ましく閉じられている孔が、何かを期待するように、きゅんと蠢く。  腿の間を往復する俺の肉棒に呼応し、きゅっと締まっていた孔が、触ってくれと強情るように、はくはくと蠢き誘ってくる。  誘われるままに、親指の腹でそこを捏ねれば、誘い込もうするように吸いついてきた。

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