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プロローグ 1
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「おい、渚!!」
「なーぎーさー!」
「ん?」
「ん?じゃねーよ、どうしたんだよ。」
「いや…。」
俺の名前は、相原 渚(アイハラ ナギサ)
女みてーな名前で、俺は大嫌い。
親は俺が産まれるまで女の子だと思い込んでて、
盛り上がって付けてしまったらしく、出てきてみたら、男の子。
まぁ、いいか?…なんて、てきとーな感じでそのまま採用されたらしい。(人の人生をそんな簡単に決めやがってっ。)
よって、俺は昔から女に間違われる確率が高い。
様相も女みたいで、いいのか悪いのか…いや、悪いな。
ちょっとくせ毛で、毛先はいい感じにくるくるで、ほんのり栗色の髪に、ぱっちり二重ときたら可愛い系とやらの部類に入っちまう。
今日も駅のホームで、電車を待ってたら、隣町の男子高校生に告白された。
俺は、そっち系には興味はないっつーの!
…はぁ、もっと男らしい顔と名前に産まれたかった。
*
――…投票の結果、生徒会長は、2年C組の橘 優人君に決りました――
広い体育館に響き渡る拍手の中、ステージに上がるアイツを初めて見た時、俺は…釘付けにされた。
噂には聞いていたけど、マジでカッコいい。
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