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衝撃的な出会い 4
それだけでも十分なのに、
ぽかーんとしてる俺の顔を見てフッ…と笑いかけると、
耳元に唇を寄せ耳たぶをペロッと舐め…
「………これくらいの仲になれば、
オレのこと優人って呼べるよな?
……なぁ、なぎさ…?」
耳元で囁かれ、
俺…完全ノックアウト。
これくらいの仲ってなんだ、基準がキスなのか!?
なっ、なんなんだぁ!
顔真っ赤だぞ…と、
俺をバカにしたようにニヤッと笑い、しれっとしてるアイツが最高にムカつく!!
「あぁ、用事っつーか、渚に言うことあったわ。」
何かのついでのような軽い口調で、
完全にスパークしてる俺の耳元に顔を寄せると、
妙に艶っぽい声でアイツはまたおかしなことを言い出した。
「いつか必ず、惚れさせてやるよ。」
「ほっ、惚れるだとー!?黙って聞いてりゃおかしなことばっかり言いやがって!
バカじゃねーの?!
生徒会長だからっていい気になってんじゃねー!」
「まぁ、せいぜい覚悟しとくんだなっ。」
「俺がオマエを好きになるわけねーだろ!俺はそっち系に興味ないっつーの!」
ムカつくムカつくムカつく!!
アイツ────!
エキサイトしてる俺をよそに、じゃあなっと左手をひらひらさせアイツは帰って行った…。
くそ────!!
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