「…な、なんか……当たってんだけど………？」 「渚がそうさせたんだろっ。……あの女と渚どっちが好きか今から存分に教えてやるよ。」 「…………えっ」 「勘違いしてるとこ悪いが、あの女とはキス以上してねーから。しかも無理矢理させられた一回だけだ。」 「そうなの？……じゃあ、俺が見たのは………」 「その一回だ。とりあえずその話はセックスの後にゆっくり話してやるからもう黙れっ！」 よくわかんねーけど、ほっとした俺は思わずうんと頷いてしまった。 そしてすぐに橘が覆いかぶさってきて口を塞いでいく。 息苦しくて口を開ければその隙間から舌が入り込んできて咥内で舌を絡められる。 「んっ……んふっ………っ」 今日何回目かのキスだけど、何回しても気持ちよくて俺の下半身もこのままじゃヤバい気がする。 「…あっ……んっ…」 「……っ…渚…気持ちいい？」 「……気持ち……んっ…いい……」 「…じゃあ、今日はもっと気持ちよくしてやるよ……」 そう耳元で囁き、耳たぶを甘噛みしてから耳から首筋へとツーと舌先でたどっていく。 「……んんっ…あっ…くすぐっ…たいっ……て」 「……じゃあ、やめる？」 意地悪な問いかけに無性に腹が立って、いやだと言う代わりに背中に回してる両手に力を込め、勢い任せにグッと引き寄せるとそのまましがみついてみせた。