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心をほどいて、心を結んで 13

「…………はぁ、はぁ…」 熱と射精後の脱力感で頭の中はさっきよりぼーとしてて俺は仰向けのままで動けず、 視線だけを橘に向け見下ろすと、喉をゴクリと鳴らし俺の出した精液を飲み込んだとこだった。 「なっなに飲んでんだよっ!」 「渚の味……案外いけるな。ほらっ……」 「……不味いに決まってんだろ……んんっ!」 よける間もなく気付いたら抱き起こされまた口を塞がれた。 口の中に広がってく独特な青臭さでやっぱり不味いじゃんって思ったけど、橘とのキスが気持ちよくて必死に唇に吸い付いてしまった。 「渚って……ッ…キス好きだよなっ…」 「…んんっ…おまえ…だからだっ…んふっ……」 「…ッ…なぁ?…俺のキス現場見て嫉妬した?」 思い出したくもない…… 俺はあの時、すげー胸が苦しくなってうまく呼吸が出来ないほどだった。 でも、それが自分の気持ちに気付くきっかけになったわけでもある。 でも、二度といやだ………心底そう思った それが嫉妬なのだろうか…… 確信はないけど、この感情を言葉にするなら……… 「…………俺、……気が狂いそうなほど胸が苦しかった」 重なり合ってた唇を微かに離し、正直にそっと呟いた。 そして、恥ずかしさを誤魔化すようにすぐに目の前の胸に顔を埋める。

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