82 / 498

心をほどいて、心を結んで 25

「……ッ…渚、大丈夫か?」 「……んっんん……ダッ…メ…いしき…とび…そ…ああっ」 「………もうちょい…だからっ……ッ」 腰を打ち付ける音がパンパンと響く中に、俺の喘ぎ声と橘の短い息遣いが混じる。 もう少しって言いつつも、絶頂一歩手前で突き上げがゆっくりになったり、かと思えば前立腺を突きまくるほど早くしたり、なんか確信犯としか思えない。 俺のを扱く手もゆっくりになったり早くなったりで、微妙にイクには物足りなくて、もう限界も限界でイキたい俺は後孔に埋まってる橘のをギューと締め付け、自分のも握られてる上から手を重ね自分で扱いた。 「…ッ…おまっ……」 「………てめーが意地悪するからだ…ッ…んっ…だから、……」 「…ッ……だって、渚すぐイクから……さっ…」 「……だっ…て、すげーんだもん……んあっ」 「……それ、確信犯?…ッそんな、煽んなよ……」 確信犯はてめーだろって文句を言う代わりに、睨んでやろうと顔だけを後ろに向けてみたものの…… 振り向かなきゃよかった…… 部屋の中は適温だっていうのに、額からうっすらと汗が滲み出てて、橘の顔は火照ったように赤みを帯びてる。 それがやべーくらい色っぽい顔で、また吐精感が沸き上がってくる。 それに極めつけに一言、 「………今、絞まったなっ。入れてるだけでも十分気持ちいいけど、でも……ッ」 でもそろそろ本気出して動くぞって…妖艶な表情のまま、ものすごい勢いで突き上げ出した。

ともだちにシェアしよう!