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心をほどいて、心を結んで 27
「………はぁ、はぁ……ッんんっ」
呼吸を必死で整えていると、後孔からズルッと橘のが抜け出ていくのと一緒に橘が流し込んだ白濁がどろっと垂れだす。
そんなことでも身体はびくつき敏感に感じ取ってしまう俺に、
「………渚?大丈夫か?」
そう優しく問いかけ、うつ伏せで尻だけ突き出したまま動けないでいる俺の腰をひと撫ですると仰向けにしてくれた。
電気の明るさが眩しくて、とっさに腕で目を隠したまま、うん…と力なく返事をするとその腕にチュッとキスされ、
「……渚、なんかさぁ…出したのにオレの全然萎えねーんだけど……」
なんて、また耳を甘噛みして囁いてきやがるから、あまりのびっくりさに思わずガバッと起き上がってしまった。
「……はぁ?!どんだけ盛ってんだよ!もう動けねーし!」
「………動けてんじゃん。」
「こ、これは!……てめーが可笑しな事言いやがるからだ!」
「今度はちゃんと顔見ながらイかせてやるからっ」
て、汗ばんだ前髪をずらしおでこにキスを落としニヤリとした。
くぁー!!恥ずかしい!!ぜってー顔真っ赤だ。
もう目線なんか合わせられないから、そっこーで俯く。
なのに俺様な変態野郎はお構い無しに、俺の顎を掴み顔をクイッと上に向けさせ、真っ赤であろう顔を見つめながらボソッと、可愛い…って呟くとまたキスをしてきた。
「………つ、つーかっ!」
やべっ、恥ずかしさのあまり声裏返った…
「……つーか!何回も言ってっけど俺、病人!しかも今何時だよ…明日だってがっこう……んんっ!!」
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