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心をほどいて、心を結んで 31
俺が余裕ないことをいいことに、またそんな要求をしてきやがる。
そしてゆっくりと目を開けると、
淡いオレンジ色の照明の光りの中に浮かび上がった橘は、更に妖艶さが増してて俺の心臓はありえねーくらいドキッとした。
男の俺から見てもバランスよく引き締まった身体は薄暗い照明により陰影を造り出し、まるで彫刻のようだ。
そんな身体に見惚れていると、「………早くっ」と急かされた。
俺の脳がもっと気持ちよくなりたいと答えを出し、そして本能のまま口走ってしまう。
「……ッ…んっ…あっ……い……れて…ッふっ…んん」
「……なにを?」
くそー
完全に遊ばれてる。
わかってるけど、望む答えもわかってるから、
「……たちばな…の、太くてデカいの…入れて…」
恥ずかしさを通り越した俺は、橘が望む答えを口にする。
もっと、近づきたくて
もっと、もっと、感じたくて……
すると埋まっていた指を一気に引き抜き、返事をする代わりにその太くてデカいのを俺の後孔に突っ込んできた。
存在を識らしめるかのように、どんどんと奥へ奥へと……
「……あっ!…ッ…んっんん!!」
もうトロトロの俺の中はすんなり奥まで咥え込んでしまってすぐに激しい律動が始まる。
「んんっ……あっああッ…」
「……なぎ…さッ…こっち向いて…」
急な圧迫感に顔を背けシーツを握ってると、耳元に吹きかけられた甘い声。
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