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想いの証 3

ピンポンとインターホンの音が響いて、俺たちの動きは一瞬止まった。 「誰か来たけど……」 「出なくていい。」 ピンポン…… 「……出て来いよ。」 ほっとけばいいんだ。と言うけれど、例えば身内の誰かで鍵を開けて入ってこられたら、この状況非常にヤバいだろ。 朝っぱらから男2人裸で抱き合ってんだよ? 「いいから早く出ろよ!!」 「なに焦ってんだよ。……たく、仕方ねーな。」 ベッドから出て、その辺にあったズボンを履いて上半身は裸のままで、橘は部屋を出て行った。 そしてすぐ玄関のドアが開く音が聞こえて、不機嫌そうな声が微かに聞こえた。 『……だから、……言ってんだろ?』 相手の声は聞こえないけど、橘の言い方は明らかに不機嫌で…… ……誰なんだろう 部屋にかかってる時計を見るとまだ8時ぐらい。 学校だったらそろそろうちを出る時間だ… ……あっ!! うちに何も言わねーで飛び出して来たから、かーちゃんとか心配してるかも。 しかも外泊しちまったし。 とりあえずメールしようと携帯を見つけるけど……どこにもない。 橘なら知ってるかもしれないから戻ってきたら聞いてみようと思ったのになかなか戻る気配がない。

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