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想いの証 4
……つーか、まだかな。
なんとなく気になってドアを少し開け、こっそり覗いてみると、姿は見えないけどさっきより会話は鮮明に聞こえるようになった。
「ちょっと、中に入れてよ。」
「今日はダメだ。一人で先に行けよ。」
「……私にまずいことでもあるの?」
ん?……この声。
黒瀬先輩?!
「別にねーよ。今日は風邪気味だから学校は休む。オレに構わず早く行けよ。」
「……昨日まで元気だったじゃない。もしかして相原くんに会ってたとか。」
「なんでそーなんだよ。おまえの言う通りにしてきただろ?」
え……?!なんで俺が話に出てくるんだ?
しかも、“言う通り”……ってなんだろう。
その後、橘はなんとか黒瀬先輩を宥めて、ため息を吐きながら玄関のドアを強めに閉めこっちに歩いてくるのが見えた。
「渚、立ち聞きなんて趣味悪りーぞ」
やべって思った時にはもう目の前には橘が立ってて、見上げるとさっきの不機嫌さを引きづったままのこえー顔で睨まれた。
「てめーが遅いからだよ!」
「なに、ヤキモチ?」
「ばっばっかじゃねーの!?ちげーよ!!」
俺は携帯のありかが知りたいだけだって言おうと思った瞬間、抱き抱えられベッドに投げ出された。
「痛てー!なにすんだよっ!!」
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