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真夜中の密事 10

コンクリートで出来た灰色の築山。 促されて中に入ってみると、外の音が遮断され無音の空気が漂っていた。 「………完全に隠れ基地みてーだな。」 「そうだな……。でも、大人二人入るにはちょっと窮屈かも……」 「大丈夫だよ……早くこっち来い……」 中は何があるわけではない、ただのコンクリートの穴。 だけど、ふと、これからここでするコトを考えたらなんかいけないコトをするみたいな、ちょっと後ろめたい気分になってきた。 まぁ、公園でエッチするなんて十分後ろめたいことだけど…… そんなしょーもない事を考えてたら、橘に思いっきり腕を引っ張られた。 「うわっ!……ちょっ!!」 ボフッと橘の胸に倒れこむとギュッと強くそのまま抱き締めてくる。 「渚……会いたかった」 そして聞こえてきた声の弱さに少しだけ戸惑い、見上げようとすると更に強く抱き締められ阻止された。 「ちょっとだけこのままで」 「う、うん……」 橘の胸に全て預け少しの沈黙が流れる。 ドクドク……ドクドク……と自分の心音が早い。 そして、 橘の胸に耳を押しあてると、同じようにドクドクと聞こえてきた心音……… 「心臓の音……早い……」 こいつも、俺と会ってドキドキしてくれてるのかな。 ………だったら嬉しいけど 「…………渚が近くに居るからだよ。だから、ドキドキしてんだ………」 そんな俺の心の声が聞こえたのか、そう耳元でそっと囁かれた…… この遮断された空間が、世界で二人だけみたいに思えて、 このまま明日なんて来なければいいのに──── ………って、本気で思った

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