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真夜中の密事 18

「……ちょっ、マジここで挿れる…の、かよ……」 「今さらそんなこと聞くかよ………ここ、こんなひくついてるのに……」 そう熱く囁きながら俺の後孔に中指を差し入れる。 「………んんッ…お、おいッ…」 空いている手は俺のTシャツの中をまさぐり、すっかり硬くなった乳首をギューと摘まれば短い喘ぎは止まらなくなる。 「……あっあっ…んッ…いたッ…」 「痛いの好きだろ?乳首摘む度、オレの指締め付けてるの気付いてねーだろ?」 「知るわけ……ッないッ!!」 今日の俺の身体はおかしいんだ。 こいつに触れられだけで電流が走るような快感で、 最初は久しぶりだからだと思ってたけど、多分違う。 触れらる度にそれが段々と分かってきた。 俺はもう、 こいつにしか反応しない身体になってしまったんだ……… 昼間、望月に触れられた時も嫌悪感しか抱かず、気持ち悪いとしか思えなかった。 だけど橘に触られると身体中が性感体になったみたいにビリビリと痺れるような感覚で感じてしまう。 こいつに触れられた場所が焼けるほど熱くて、同時にドクドクと沸き上がる感情…… 俺はこいつのことが、好き………… だからいつものように身体を繋げれば俺は満たされる。 だけど、こいつを近くに感じれば感じるほど、離れたくなくなる、離したくなくる。 また離れ離れなんて嫌だ。 本音をぶちまけたって何も状況なんて変わらないけど、だけど俺の心はギリギリで、 だから、また思ってしまうんだ…… このまま時間が止まって、 「…………俺、明日なんて……ッ…来て、欲しくな、い……」 ……………と。 困らせるだけだと分かってるのに、 苦しくて、 心が限界で、 ……つい言ってしまった。

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