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ほろ酔いサイダー20

「宏介、どこ行くか決めてるのか?」 「いや。適当に良さげなところを見て決めるつもり」  下調べしていそうな宏介が意外にも行き当たりばったりであった。きっと、この人混みだと目星を付けていたら時間が足りないのであろう。  俺たちは人が少なそうな店に向かって歩き出す。よく見ると、あまり人がいないで必死に呼び込みをしている店もある。  宏介はそんな店へと向かい始め、俺もそれに付いていく。 「いらっしゃいませー。当店自慢のソーセージはいかがですかー?」  やたら元気な女子が呼び込みをしている。イベントのためのスタッフだろうか。彼女の横でメニューを眺める。どの食べ物にも、謎のものが付いている。 「ザワークラウト?」 「酸っぱいキャベツ、漬物みたいなものだよ」

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