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ほろ酔いサイダー40
本気でそのことが心配になってしまった。すると、今まで真剣だった宏介の顔が一気に笑いに包まれた。そして今日一番の笑いを見せる。
「あははははは、金って、すごい現実的だね。稼いでるんじゃないの?」
「ひ、人並みには……?」
「じゃあ、次は俺の家で宅飲みする? そこそこ安めで色々飲めるようにするから。疲れたら泊まってってもいいし」
「それならいいかもな。俺はなんか手土産持ってくか」
「期待してるよ」
俺の言葉一つ一つにしっかりと反応してくれる宏介を見ていると、ここ数年で一番楽しかった気分になってくる。誰かに楽しい反応をしてもらうとはこんなに嬉しいものだったのか。
「あ、なんだったら今日この後来ちゃう?」
「まだ飲むのか!? 無理無理、財布にも響く!!」
「残念。俺はだいぶ抜けてきたから大丈夫なんだけどなー」
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