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ロマンティック・プランク15
「柊さん、これ紅茶?」
「違うよ。ロングアイランド・アイスティー。正真正銘のカクテルだよ。紅茶を一切使わずに見た目も味も紅茶みたいにしたものだよ」
「すごい……。えっと、ろ、ロング……」
「ロングアイランド・アイスティー」
杏里はぶつぶつとその名前を何度か呟いてからゆっくりと口にしていく。
先ほどのものよりアルコールの味が口に広がらず、本物の紅茶を飲んでいる感覚に目を見開いた。慣れた味わいにどんどん飲んでいく。
「これ、美味しい」
「それはよかった。でも、お酒だからあんまり早く飲むと酔っちゃうよ」
「うん……」
危うくジュースを飲む感覚で飲み続けそうになったところを柊に言われ、杏里はゆっくりと飲みながらピザをつまむ。
最後の一切れを食べ終わり、手に付いたチーズを舐め取っていた。
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