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ロマンティック・プランク24

 チラリと杏里の姿を見ると、ようやく口にしていたようだ。フォークを咥えたまま、目を見開いて感動している。 「お、おいひー」 「僕にも美味しいよ」 「柊さんは甘いものあんまり食べないよね。なんか珍しいね」 「そうだね。杏里くんの前ではごはんものばっかりだったもんね」 「てっきり、甘いものは苦手だと思ってた」 「得意ではないけどね」  軽口を叩きながらどんどん食べていく二人。  杏里の方は時折酒を飲みながら先に食べていく。どちらも美味しい、とにこやかな表情である。 「ごちそうさまでしたー」  手を合わせながらそう言う杏里は、酒もすっかりなくなっていた。血行がよくなっているようで、ほんのり赤かった顔もだいぶ赤くなっていた。  隣ではまだ柊が食べており、その姿を頬杖を付きながら眺めていた。

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