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ロマンティック・プランク35
杏里は無意識のうちにより一層柊を求めていた。もっと彼の温もりを得たい、ただそれだけで身体が動いていた。
「っあ……」
だが、不意に柊の方から唇が離れていってしまった。
もっと、と求める杏里から顔だけ離し、じっと彼の顔を見つめていた。
「ひ、柊さん……」
「これ以上触れていると、杏里くんのことを離せなくなっちゃう……」
「……い、いいよ。俺のこと、もっとあげる。あげるから、離れないで」
「杏里くん……」
理性でどうにかしようとしていた柊を誘惑し、杏里は再び柊をより深く感じようとしていた。
あまりにも艶めかしいその仕草に、理性が崩壊しかけている柊。
プツリと何かが切れる音が彼の中に響き渡り、杏里の身体をぐっと引き寄せる。
「あっ……」
そして二人はベッドの上でしばらく過ごしているのであった。
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