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ロマンティック・プランク36
「杏里くん、本当に大丈夫?」
「大丈夫だよ。そうじゃなきゃ俺、今の仕事できないから」
二人がベッドから出たのは昼過ぎのことであった。
空腹が限界まで達したところでようやく何かを食べたい気分になり、柊がありあわせのもので簡単なものを作った。
それと同時に、洗っていた杏里の服もすっかり乾いており、きれいになった着てきたものを再び纏った。
こうして食事のためにベッドからテーブルへと移動していき、杏里はずっと柊を褒めながら笑顔で食べていた。
彼に釣られると同時に褒められていることもあり、柊も終始にこやかになっていた。
そうして楽しい食事の時間が過ぎていき、今度は二人でソファの上でじゃれている。
杏里は柊の上に座るようにしながらもたれ掛かり、互いの手を握りながらずっと話していた。
まだまだ互いのことを知るには時間が全然足りないようで、ずっと同じ姿勢でいるだけで外は薄暗くなってきた。
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