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後日談
*注釈*
いつもの如く多人数な為、前半は台詞のみになってます。
🌹リドル、🍩ラギー、🦈フロイド、🐬ジェイド、🐙アズール、🐍ジャミル、☀️カリム、⚔️シルバー
(寮順) で、お読みください。
🌹「では、ここ最近の風紀の乱れに対する話し合いを始めるよ」
🐙「急に集まってほしいと言うので何かと思ったら、リドルさんお暇なんですか?」
🐬「風紀の乱れ、ですか。一体誰がそのような事をされているのでしょう?」
🦈「え~。そんなのどーだっていいじゃん。ねぇ、ジェイドぉ、部屋に戻っていーことしよ?」
🐬「おやおや」
🌹「ボクは暇じゃないし、当事者どもが抜けようとしないでくれるかいっ」
🍩「…当事者って自覚がないんじゃないっスかね」
🐍「…いや、アレはあるだろう」
☀️「なあなあ、誰が当事者なんだ?」
⚔️「…分からない。それに風紀の乱れなんてあっただろうか?」
🐙「シルバーさんの仰るとおり。そんなものありませんし、リドルさんの気のせいでは?」
🐍「……無くはないな」
🍩「……無くはないっスよね」
🌹「気のせいではないよ!現に今だってイチャつい、、いや、必要以上にくっついているだろう」
🐬「おや、僕たちの事でしたか。ふふ」
🦈「はあ?オレとジェイドがひっついてんのなんてあたりまえの事じゃん」
☀️「フロイドとジェイドは仲のいい兄弟だもんな」
⚔️「…兄弟仲がいいのは良い事だと思う」
🍩「…良すぎって言うか度を越えてる気もするっスけどね(小声)」
🐍「…コイツらがベタベタしてるのは昔っからだろう。今更それについて話す必要があるのか?話がそれだけなら俺は戻る」
🐙「僕もジャミルさんに同意見ですね。題材にすらなりませんよ。話し合いは終わりでよろしいですね?リドルさん」
🌹「いいわけないだろう!そんな事くらいだったらボクだってこの場を設けたりしないよ」
🐙「……はぁ。じゃあ何だって言うんです?他に何か問題でも?」
🌹「あるだろう!このふたり、フロイドが戻ってからと言うもの所構わずき、、」
一同「……?」
🌹「……き、……き、……(赤面)」
🐙「………き、何です?」
🌹「…き、、キス、してるじゃないか!(赤面)」
🐬「おや、見られてましたか」
🦈「あは。だって隠してねぇし」
🐙「…おまえたち。人前でするなと言っておいただろう」
🐬「僕は気をつけていましたよ。ですがフロイドが」
🦈「え~?ジェイドがおいしそーだから仕方ねぇじゃん」
☀️「? おいしそうだからって兄弟を食べたらダメなんだぞ、フロイド」
🐍「…………そうじゃない、カリム」
🐙「ふふ、カリムさんは面白い方ですねぇ。ですが、いくら人魚の彼らでも兄弟を食べたりはしませんのでご安心ください」
🐍「…………どうだか」
🐙「…………ジャミルさん?」
🍩「……あ~、でもそう言う事なら控えてほしいなとは思うっスよ」
🌹「そうだろう、ラギー!」
🍩「実際、いつおっぱじめるかヒヤヒヤする時あるんで」
🌹「……おっぱじめ?」
🐙「……ラギーさん(睨み)。何でもないですよ、リドルさん(にっこり)」
🦈「大丈夫だよ~、金魚ちゃん。ちゅー以上はもう(外では)シないからねぇ」
🐬「ふふ。見られる心配はもうしたくありませんですしね」
🐍「…………シたのか(心の声)」
🍩「…………もうシてたんスね(心の声)」
🌹「? ちゅー以上とかじゃなく、ちゅーもするなと言ってるんだよ!」
🍩「…リドルくんが、ちゅーって(笑)」
🐙「……待ってください、リドルさん。おまえたち、もしや、」
🦈「んふふ♡」
🐬「おや、気づきましたか?アズール」
🐙「!! とうとう番 になったのですね!」
🐬「ええ♡」
🦈「そ~だよぉ♡」
🐙「…おまえたちはもう。それならそうと言いなさい。、ならば話は別です。リドルさん」
🌹「………何だい?」
🐙「フロイドとジェイドは番 になりました。人魚の番とは尊い存在です。個体数の少ない人魚の世界では番になったふたりを大切に見守らなくてはなりません」
🌹「…そ、そうなのかい?」
🐙「ええ。ですから多少のイチャつきは見逃してほしいところ、ですが、ここは海ではなく森の中。人の世界ですので自重はさせましょう」
🌹「…ああ、そうしてほしいね」
🐙「お任せください。分かりましたね、おまえたち」
🐬「はい」
🦈「はぁい」
🐙「交尾をするのは、」
🐬「部屋で、ですね」
🐙「防音対策は、」
🦈「バッチリするよぉ♡ジェイドのかわいい声聞かせたくないからねぇ」
🐬「おや、フロイドったら♡」
🐙「よろしい。では、他の方々もふたりの事くれぐれもよろしくお願い致しますね」
☀️「なんかよく分かんないけど、めでたい事なんだな?」
🐍「ちょ、、待てカリムっ」
☀️「分かった。よしじゃあ、宴だぁ~~♪」
🐍「…………この、バカ(小声)」
🍩「やったあ。シシッ。また旨いモノが食べられるんスね。ほら、シルバーくんも寝てないで起きて準備するっスよ」
⚔️「……………ん」
🌹「……な、んで宴になるんだい?まだ話し合いは終わってないよ!、大体宴なら、フロイドが戻ってジェイドとふたり揃って記憶の戻った、3日前にもしてるじゃないかーっ!!」
「まだいっぱい料理残ってたけどいーの?ジェイド」
「ええフロイド。もう十分頂きましたから」
朝まで続くであろう宴を中抜けしてきたふたり。自室に戻ってくると並んでベッドに腰かける。
いくつか言葉をかわし笑い合い、ふと訪れた静けさに、どちらからともなく唇が重なった。
「………ん」
「……ふ……ぅ、…ん」
ちゅっ、とかわいい音をたて離れるフロイド。
「………んふ。もうすっかりオレとのちゅーに慣れちゃったねぇ」
「…おや、ふふ。リドルさん曰く『所構わず』されてましたからね」
唇は離れても至近距離のまま。冗談めかし合いながらも、キスの前より熱くなった吐息でお互いの気持ちが高揚しているのが分かる。
フロイドはもう一度軽くキスをするとジェイドを抱きよせた。ジェイドも自分を抱きしめるフロイドの背中に腕をまわす。そうしてふたり、相手のぬくもりを感じ合っていたのだが…。
「……あの、フロイド?」
「……なあに、ジェイド」
「……………その……シない…のです、か?」
「………ん~。…今日はぎゅ~ってしてたい気分」
そう言ってジェイドの首筋に頭を擦りよせるフロイド。言葉通りそれ以上の動きもなくただジェイドを抱きしめる。
「………どうして」
「…………」
「……そう言って、」
「………」
「昨日も一昨日も、シなかったじゃないですか!」
「わ~っ。だってぇハジメテの日、ジェイドにすっげー、ムリさせちゃったじゃん」
「そうかもしれませんが、」
「オレ、ハンセーしてんの!」
「別に反省なんてする必要ありません」
「ダメ。だってオレ、ジェイドに優しくシてーんだもん」
「僕は優しくなくても構いません。シましょう、フロイド」
「なんでだよーっ。おかしいよ、ジェイド。あんなにスるのイヤがってたじゃん」
「あの頃の僕は知らなかったんです」
「…なに、を?」
「フロイドとスるセックスがあんなに気持ちいいなんて」
「わーっっ。ジェイドが “セックス” だなんて直接的な言葉使わないで、、」
「シましょう、フロイド。セックスを」
「ワザとゆーの、ヒキョーじゃんっ、」
「ふふ、可愛いですね。僕、襲ってしまいそうだ」
「…………っざけんなよ」
それまでジェイドに圧され気味だったフロイド。一転してジェイドをはね除け手荒くベッドに押さえつける。
「……どっちが雄か…分からせてやるよ、ジェイド」
一気に雄みが増し凄むフロイドに、ジェイドはうっとりとし背筋をゾクゾクさせた。
「…ええ。よろしくお願いしますね…フロイド」
翌日の昼。欠伸をしながらひとりで姿を見せたフロイド。事情を察したアズールは呆れたように小さくため息をついたのだった。
おしまい
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