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カナタの首に、赤い痕がいくつも散らされる。
肩を押し返そうとしても、逸物を挿入されたままでは体に力が入らない。
「ふぁ、あ……ん、っ! やだ、だめ、ぇ……っ!」
カナタが身をよじったところで、ツカサは楽しそうに笑うだけ。
そして、カナタが欲しくて堪らない言葉を渡すのだ。
「カナちゃん、可愛いよ」
胸の奥が、キュッと詰まる。
そう言われると、カナタはツカサを許してしまうのだ。
顔を上げたツカサは、どこか照れくさそうに笑った。
「あはっ。カナちゃんの首、凄くエッチ。乱暴された後みたい」
「それは、ツカサさんが……っ。オレの意思じゃ、ないです……っ」
「ごめんね、カナちゃん。……許してくれる?」
整った顔で、ツカサはカナタに許しを乞う。
いくら男が好きというわけではなくとも、ツカサの顔を近づけられては文句を言えない。
カナタは本当に言いたい言葉を飲み込み、ツカサを見つめ返した。
「ずるい、です。今のツカサさんは、オレが怒らないって分かっているような顔を、しています……っ」
「ヤダなぁ、そんなことないよ。いつだって俺は、カナちゃんに好かれようと必死だよ?」
そう言い、ツカサはカナタの腰に手を添える。
「だからいつも、カナちゃんをいっぱい気持ち良くさせたいと思っているよ。セックスが理由で飽きられるのなんて、男としては堪ったものじゃないからね」
カナタの腰を掴むと、ツカサは口角を上げた。
「浮気なんて、絶対に許さないから」
刹那。
ぐっ、と。距離が縮まった。
「はっ、あっ!」
突然再開された抽挿によって、カナタは喉の奥から声を押し出される。
「カナちゃんのナカって、何回ヤッてもキツいから、ホンット最高……っ」
「はぁ、っ、んあ、っ!」
「奥まで挿れると、メチャクチャ気持ちいい……っ。……カナちゃんは? お尻、気持ちいい?」
ぱんっ、と。淫らな音までもが、カナタのことを辱めようとしているようで。
熱い肉棒で何度も内側を擦られながら、カナタは嬌声交じりに静止の言葉を紡ぐ。
「やだ、やっ、だめ……っ! いきなりそんなっ、激しく──ひぅ、んっ!」
しかし、どうしたって主導権はツカサのものだ。
「奥まで突くと、より一層締まってくるよ? カナちゃんは本当に、俺のが大好きなんだねぇ?」
「そんな、わけじゃ──」
「じゃあカナちゃんは、誰に抱かれてもこんなにエッチな反応をするってこと? それは困るなぁ……」
一定のリズムで繰り返されていた動きが、一度だけピタリと止まる。
そして……。
「カナちゃんは俺のカナちゃんだよ。だから、俺以外じゃ絶対に満足させてあげないから」
ツカサの目が、楽しそうに細められた。
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