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 白いスーツを着こなした、金髪の男が近付いてくる。  その後ろには先ほど呼びに行ったロンの姿があった。従者のように佇むその姿から、金髪の男の方が立場が上であろうと思われる。  ヴォルツの視線は金髪の男に移動する。そして彼が自ら近付いていると気付く。 「ようこそ、ヴォルツ。初めて会うが、エリサから君の話は聞いている。私はハイン、この三人のリーダー的存在、というのが相応しいな」 「あんたらは一体……?」 「Sofa Recound(ソーファ リカウンド)……表ではその名で通っているなんでも屋。実態は君と同じ、殺しの実行者だ」  殺しの実行者。その言葉にヴォルツはピクリと反応した。  ヴォルツはエリサの命令に忠実に従い、決められた人物を殺す日々を過ごしている。決して命令に背くことなく、確実に獲物を仕留めるエリサの人形。ヴォルツ自身がそう認識している。そのために、殺しをしていることをエリサ以外に知られないように過ごしていた。  それが、初めて会う四人に知られている。無意識にヴォルツに警戒心が募る。 「安心してくれ、というのも変な言い方だが、エリサとは旧知の仲だ。私は君のような実行者の力が欲しいだけだ。ここにいるクラウス、ロン、ミッチの三人も十分な実力を持っているが、どうしても足りないのでエリサに協力を頼んだ。ヴォルツ、君の力を貸してほしい」

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