45 / 367

5-(6)※

「ぉ…、……おも、ぃ、よ……っ」 「動くな、じっとしてろ。て、っあー、くそ。……マジで、やべぇくらい気持ちいいな、お前ん中は。俺ので満杯だ、小せぇ腹が、とろとろになってやがる」  そんなこと、言われなくてもわかっている。嘲るような笑いにルトは羞恥に目を瞑った。こうしている間もルトの中には、大量の精液が濁流となって注がれている。  突き上げられてもないのに、だるい下腹したばらがさらに重苦しくなっていくのは、明らかにルトの中でラシャドの体液が溜まっているからだった。淫乱と言われた気分だ。腹の中で溢れそうなほどの射精が終わるまで、ずっと受け止めなければならない。ルトは身を硬くして辱めに耐えた。  はやく終われと心の底から思う。だがそのとき何の前触れもなく、室内のドアが派手な音を立てて無遠慮に開かれた。ラシャドの下で押さえつけられたルトの身体が、びくりと飛び上がった。  反射的に扉を見る。そこには優しそうな見た目に似合わない、大きい体格をした熊の獣人がいた。ラシャドも同じように、突然の侵入者に目を向けている。ルトの上で、ちっと盛大に舌打ちした。 「くそ、邪魔が入りやがった」 「な、なに、なんで……っ、うそ」  こんな、ラシャドの肉体を受け入れている格好で、まだ陰茎が繋がっている状態で。なのになぜ他人が部屋に入ってくる。混乱したルトをよそに、ラシャドは大男の獣人に話しかけた。 「エグモント。てめぇなに勝手に入ってきやがってんだ、ちょっとのあいだも待てねぇのかよ」 「お。この部屋、ラシャドが使ってたのか。ちょうどいいじゃない、そんなつれないこと言うなよ。もう孕み腹は、ぜんぶ空いてなくてね。せっかくここまで来たってのにさぁ。手持ち無沙汰なんだ、今から俺も混ぜて」  どうやら顔見知りらしい大男の発言に、ラシャドがふてぶてしく口を開いた。 「俺はあと数十分はこれに挿れたままだぞ。てめぇが突っこめる穴は、上しかねぇんだが。来るのが遅ぇんだよ。初売りの孕み腹が、売り切れる前に来い」  息をひそめ、やり取りを追うルトがぎょっとする。ルトに男根を埋めるラシャドの言葉に耳を疑った。まるで、このままルトを使うなら、上の穴を使えと促しているみたいだ。成り行きに不安を覚え、ルトの身は硬くなるばかり。そして不安は最悪に変わった。

ともだちにシェアしよう!