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 ラシャドの言葉を受け、エグモントという巨体の獣人はなんてことないとにこやかに笑った。 「とりあえず上の穴を使えたらいいよ。だいたい俺は、たいていお尻じゃなくて口を使ってセックスするし」 「あ?」  意味がわからんと眉をあげたラシャドに、エグモントがほら、と自分の股間を指差す。 「俺のはアレでしょ? 下じゃちょっと、ねぇ」 「あー……」  ルトには会話の流れが理解できない。しかし、ラシャドは妙に納得した表情になる。あれやこれで、エグモントの言いたいことがわかったらしい。 「そういやお前はそっちだったか。なるほど。なら勝手にしてろ」  要求をのんだラシャドの一言で、巨体の獣人が鼻歌交じりに目元を下げる。頬を緩め、串刺しにされるルトへ近づいてきた。  ルトは蒼白になってラシャドを見上げる。今、ルトに陰茎を突っこんで精液を吐き出している獣人は、ルトの視線などどうでもいいと言いたげだ。  重いくらい伸しかかっていた上半身を起こしあげ、あっけなく、ルトの身体を新たな獣人にあけ渡した。ルトの身体を犯しながら。 「……ゃ、ぁ、ぃ、ゃ」  ラシャドに組み敷かれたまま小刻みに身を揺らす。巨体がベッドに乗りあがって、小さく揺れたルトの耳元で軋む音がした。新たな長い両腕が、ぐんぐん伸ばされるのを紫水の瞳が追う。  強張る丸いルトの頬が、ぐぃと後方へ反らされた。大柄な手のひらに頬を挟まれて、首が直角になるほど後屈させられる。 「う……っ」 「口は初めて?」 「だろうな、まだ後ろしか使ってねぇ」 「じゃあ少し、俺のはしんどいかな。頑張ってね」  そう言ってにこやかに、エグモントは恥じらいもなく己の性器を取り出す。ルトの目の前にきた新しい陰茎、それに、ルトの喉が音もなく引き攣った。 「――っっ!」 「すっげぇ。相変わらず長ぇな、お前のソレ。全部挿入んのかよ……、何センチあるんだか」  呆れ半分興味半分の声色がルトの体内で響き渡る。ラシャドがくくくと笑ったのが振動したのだ。頬をひきつらせたルトの頭上で、優しく整うエグモントの唇が尖った。 「ちゃんと挿入るってば、コツがあるんだ。だいたい君のだって、相当なものだよ? ソレが恥骨まで挿れられるんだから、大丈夫でしょ」 「バカ言え。俺のはそこまで凶悪じゃねぇ。ってか下と上を一緒にすんな」 「あ、ぁ……や、めて…、ゃ、む、むり……っ!」 ―――――――――――――――― ご覧くださりありがとうございます。話の途中ですが、ご容赦ください。次からは食道姦になります。かなりグロテスクな性描写(猟奇的?)になりますので、ご注意ください。 『※※』印の部分になるので、地雷やトラウマ等がある方は回避願います。 食道姦が終わって次回ですので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。よろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――

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