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第3話
「・・・ごめん・・・」
秘密を暴いてしまったのを謝った。
そこをいじり、そこに突き立てるより先に、抱きしめた。
「今だけ、恋人だと思って?」
懇願した。
そう思って欲しかった。
これが2人で生き残るためだとしても。
顔を覆う手を外した。
抵抗はなかった。
涙で濡れた目もとにキスした。
地味だったその顔が切なく、胸が痛くなる程綺麗に見えた。
恋人にするみたいにキスをした。
薄い唇は、女の子のものではなかったけれど、でもかわなかった。
むしろそれが良かった。
舌で割って中に入っても、抵抗はなかった。
舌を見つけだして絡ませた
僅かに身じろぎする身体を抱きしめた。
でも、やはり男と同じでペニスが反応するのが分かった。
そこに安心した。
苦痛だけではないのだと。
舌をたっぷり絡ませて擦り合わせた。
髪を撫でてやりながら。
彼女とした時だってここまで優しくしたことはない。
もっと自分勝手にしてた。
おずおずと舌が応え始めるのに、歓喜した。
した事が無いのはすぐにわかった。
そんなことにも喜んでる自分がいた。
この数ヶ月、なぜか目で追いかけ続け、声をかけることも何も出来なかったソイツを抱いてることが嬉しい、と思ってしまった。
でも進める必要があった、
優しくはしたいけど。
「沢山しろ」
とアイツらはいったのだ。
時間はかけてやれない。
どこかで見ているなら、ちゃんとセックスをしている所を見せなければならない。
相手はおかしい連中なのだ。
甘く舌を噛んでやったら、呻いた。
甘く舌を吸いながら手を下へとやる。
軽く勃っているペニスを手で扱くと、ビクッと身体が震えて。
ここを沢山弄ってやりたい、と思った。
自分のじゃないのを弄りたいなんて思うなんて。
でも。
今はここじゃない。
使うのは。
指をペニスより奥に進めた。
勃起しているから、睾丸の下にあるそこは触りやすくなっていた。
女の子の場所。
指先で割れ目をなぞったなら、また身体が震えて、口の中に声が零れた。
少し濡れていた。
怯えているから。
ここを使ったことがないのだとわかる。
男の方で自分ではしていたのだろう。
触ったことのないそこを触られる反応は気の毒な程で。
キスを止めて語りかけた。
安心させたかった
「優しくするから」
そう言ってそこを弄る手とは違う腕で髪を撫でて、やさしく話しかけることにした。
こわがらせないように。
指で割れ目をなぞる、 優しく優しく。
指先だけで。
「こわがらないで・・・大丈夫だから、気持ちよくする」
優しい声を出す。
震えていたかもしれない。
オレだって怖くて。
でもしたくて、ぶち込みたくて。
でも、優しくしたかった。
女でもあったんだな、なんて言わない。
知られたくなかっただろうから。
実はずっと気になってたなんて言わない。
今言うのはダメだ。
何も言わずに額と額をコチンと当てた。
彼女にするみたいに。
でもソイツの細く長い脚の太ももに、ズボンの中でえらいことになってるオレのをこすりつけて、どうなってるか教えた。
怖がらせたくはなかったけど。
欲しがっているのは知って欲しかった。
驚いたようにまたピクリと身体を震わせたけど、初めて涙で塗れた目はオレを見た。
それに、ドキリとして、耐えた。
突き立ててしまいたくなるほど。
愛しかったからだ。
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