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第2話
「いや、男同士だし」
「無理」
2人が言いかけて、言い終わるまでにナタで頭を割られた。
そして、ソイツらは出ていった。
死体は残したままで。
オレとアイツが残ってた。
その時初めてオレはアイツだと気付いたんだ。
だって、オレは怯えきっていたんだ。
部屋にベッドだけはあった。
だからオレは。
オレは。
死にたくなかった。
だから。
最初に戻る。
オレはベッドでアイツを組み敷いたのだった。
「死にたくない」
オレは懇願した。
アイツの上にのしかかりながら。
まあ、オレがされるという選択はなかったのは卑怯かもしれない。
が、まあ、ただでさえ男相手に、こんだけビビってるコイツが勃つかどうかわからないってのと、何よりオレはまあ、コイツに勃つんじゃないかという自信はあったのだ。
さすがにコイツで、抜いたことはかろうじてなかったが。
勃起出来ると思ってた。
「出来るだけ優しくするから」
オレは言った。
アイツは震えながら、両手で顔をおおった。
それにドキリとした。
答えは無かったが、抵抗はなかった。
オレはシャツのボタンを外していった。
震えながらもていねいに。
こわがらせたくはなかった。
アイツが声を殺して泣き始めた。
その声に胸がいたんだけど、死にたくはなかったし、コイツが殺されるのも嫌だった。
シャツを脱がせ、中に着ていたTシャツを脱がせたようとしたときだった。
オレは気づいた。
なんだ?
Tシャツの下に何か。
やけに硬い下着・・・スボーツブラに似た、もっと大きななんだかやけに硬い・・・。
アイツがふるえてないてる。
でも止めるつもりはなかったから、tシャツと一緒にやたらしっかりフィットしているそれも脱がせた。
「!!」
オレは驚いて言葉が出なかった。
微かに。
白い乳房が。
いや乳房というのはささやかだけど、でも確かに胸が隆起していて。
男のモノとは違った。
めちゃくちゃ小さいけど、これはおっぱいだ。
「おまえ・・・女の子、なの?」
そういうと、アイツがさらに泣いた。
困ったけれど、そのままズボンに手をかけた。
ここを見ればわかる。
女の子とは思えない細い小さな尻を包むズボンを下着ごと一気に抜いた。
で。
見てしまった。
そこには小ぶりだけど、ペニスがあった。
ああ、やっぱり。
そうだよな。
と思ったけど興奮もしてた。
少し胸のある、この細い身体は。
全然イケた。
抱ける。
全然イケる。
死ななくてすむ、とも。
すすり泣く声。
でも。
抵抗はなかった。
「ごめんな 」
謝った。
男同士はどこを使うのかは知っていた。
この同級生に惹かれて、さすがに本人のことを考えてオナニーはしなかったけど、どうやってするんだろうと調べてはしまった。
その動画は男同士でそこを弄ってて、全く興奮しなかったけど、興味本位で見たのだった。
後ろの穴を解して、挿入するということは知ってたし、そのほか色々知識だけは仕入れてた。
「・・・触るから」
出来るだけ優しい声で言った。
でもその前に、少しでも気持ちよくなるかな、と小ぶりなペニスに手をやって、ぐったりしたそれを持ち上げた時だった。
「えっ?」
思わず声が出た。
そのほか声に白い細い身体が震えた。
手の中で小さなペニスも震えた。
そのペニスの下、小さな睾丸の下にある、ヴァギナも震えていた。
かなり小さめ睾丸の下に、縦に割れた切れ目。
襞も肉唇も小さなそれは、間違いなく、ヴァギナだった。
小さなピンクの粒のクリトリスもあった。
思わず指でなぞった。
ちゃんと指先にそってそこは割れて、ピンクの粘膜が見えた。
ビクッ
同級生が身体を震わせた。
そこの感覚で。
声を押し殺して泣く。
知られたくなかったのだと分かった。
水泳や体育は心臓に問題があるんだ、
そう言って参加してなかった。
その本当の理由を知った。
男性の性器と女性の性器2つをこの同級生は持ってきたのだ。
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