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第18話(6)

 慣れたその身のこなしと上から押さえられる実際の体重の重みでさすがに動けない。  僕の肩に左手を付いて足で僕の手も固定したまま下半身を少し浮かせて狙いを定めてくる。 「ナルっ!!フザけんなっ!!」 「フザけてねぇよ。お前が16から5年だぞ?お前に会うだけでこっちは疼くくらい身体に染み付いてんだよ」  僕の怒声もナルはニヤリと笑うだけで、僕の先端にナルの蕾が押し当てられてギリッと歯を鳴らした。 「頭ん中、セックスしかねぇのかよ」 「ねぇな。お前の童貞喪失からそれこそもう何回ヤった?数えられねぇだろ?お前ほど俺にピッタリハマる奴は居ねぇんだよ」  いくら悪態をつこうと、ナルは笑いながら腰を下ろしてくる。  先端が飲み込まれると一気に体重のままに下ろされてミチッと奥まで埋め込んでしまった。 「……くっ……そ……」  目を細めてなぜか泣きそうなそれを耐えていると、歓喜の声をあげながら仰け反ったナルは息を弾ませて僕の両肩を掴む。 「はっ、何その顔……涙滲むとか……ヤバいな。喰ってるって気がしていいわ」  言いつつ腰をゆるゆる動かし始めて僕はそっぽを向いた。  もう店長だけがいいのに反応して結局ヤれてしまう自分が情けない。  アイボリーの壁紙と観葉植物の緑の境目がぼやけたことで僕は泣いていることを実感した。

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