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第14話
オレが悶々と考えていたときに着替えを用意していてくれたらしい。
用意された服を着る。
少し袖やら裾やら長いのがまたムカつく。
俺だって173あるから男としてはそんな低い方でもないと思うけど、180オーバーな兄貴と比べたら・・・・・・くそ、腹立つ。
リビングに戻るとソファに座ってる兄貴がまたもや何かを飲んでる。
「・・・・・・はあ。兄貴、また飲んでんの?」
明日が休みだからって酒飲みすぎだろと思って呆れながら声をかけると、兄貴がソファ越しに振り返る。
「ちげえよ。これは水だ。」
失敬なとでも言いたい顔で言う。
「ふぅん。オレにもちょうだい。喉カラカラ。」
「あー、まあ・・・・・・そうだろうね。」
「あ?」
何か言いたげな兄貴を睨んで兄貴の持ってたコップを奪い取る。
あ、本当に水だった。
不意に視線を感じると隣の兄貴がオレをじっと見てる。
「何だよ。」
「んー?いやあ、俺の服を着てる晃が可愛いなあと。」
「はっ?てめ、ふざけんなよ。」
「ふざけてないし。本当に可愛いと思ってるよ。」
そう言って頬にちゅっと軽くキスする。
「俺もシャワー浴びてこよ。」
リビングの扉が閉まったのを確認してから、俺はソファに項垂れるように寝転んだ。
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