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第13話
「はぁ、はぁ・・・・・・。」
初めての感覚に女とするよりも自分でするよりも感じまくってイッたからか、果てしなく疲れた。
ベッドで上半身はシャツの前がはだけていて、下は何も履いてなくて、ベッドから起き上がれずにいる俺の後処理などをせっせと兄貴がしていた。
「晃、シャワーしてくる?」
「あー、うん。」
ノロノロと起き上がり、シャワーを浴びようと部屋を出た。
熱くも冷たくもないぬるま湯を頭から浴びながら先程のことを思い出す。
冷静になって考えたらーーー。
会社の上司と、つうか兄弟で何やってんだよ!?
いや、でも最後までしてないから抜き合いみたいな感じだからセーフか!?
などなど色んなことが一気にかけ巡る。
兄貴は一体どういうつもりでーーー・・・・・・。
割と何でもありとか妹じゃなくて弟なら同性だしありとか万が一の心配がないとか。
あぁ、そっか。
つまりは酒に酔った勢いで近くにいた男とそーゆうことをしたくなったけど、相手が男相手には初めてだから、最後までしなかったってことか。
それしかねえよなあ。アイツちゃんと付き合ってた奴いなそうだし。
適当に遊べるやつと遊ぶ。
同じ親から産まれた兄弟なのにこの差ってなんだよ。
俺は生憎、お前と違って遊びでこーゆうことはしねえんだよ。
今日のは強引すぎて拒めなかっただけだ。
散々アイツの世話見てんのに、ヤリたいときにヤルなんて、そこまで面倒見れねえし。
兄貴がどういうつもりなのかとか兄貴の気持ちとかはわからないのに、憶測だけで無性にイライラする。
頭冷やすかーーー・・・・・・。
最後に冷たい水を浴びてから出た。
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