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第18話 二人っきりの旅行

あの自由奔放さ、あれだと例え世話焼きの主夫のような彼氏ができても長続きしないかもしれない。なんというか、自分勝手だし何でもかんでも人任せにしすぎだ。そのくせ、ザルなのか飲んでも酔っ払うことがほとんどないから毎晩けっこうな量を飲んでるし。 悶々と考えながら、朝ごはんを作る。 スクランブルエッグ、サラダに野菜たっぷりスープ、パンが今日のメニュー。 飲んだ次の日だし、軽いくらいでちょうど良いだろうと、テーブルに並べ終わったところでタイミング良く兄貴がシャワーから戻ってきた。 「今日も相変わらず絶妙だねえ。」 いただきます、と手を合わせて食べ始めるなりそんなことを言う。 「何が?」 目の前に座り、謎めいた発言をする兄貴をチラっと見る。 「何ていうか、その日の体調とかわかってるっての?飲み会の次の日とかってこーゆう軽い系にしてくれるとか。」 「あぁ。それは兄弟だからじゃねえの?」 「ふーん。そういうもん?」 「いや、知らねえけど。」

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