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第五章・2

「ごめんなさい! 僕、シーツを!」 「情事の最中に、シーツの心配をする子は初めてだ」  シーツは何枚でもある。 「気にするな」 「はい……」  ただ哲哉は、敏感な玲衣の反応を喜んだ。 (発情中のオメガを抱いたことはあるが)  薬で抑えてあるせいか、玲衣はその心まで見失ってはいなかった。  つつましさを保ちつつ、体は性に研ぎ澄まされている、といったところだ。 「可愛い私の玲衣。次は、どうして欲しい」 「……、はい」 「はい、では解らない」  返事は必ずしろ、と言われていたので、とりあえず反応した玲衣だったが、返答には困っていた。 (恥ずかしいよぅ!)  もう、後ろが疼いて仕方がない。  このまま貫いて欲しいくらい、なのだ。 「あ、あの。僕、濡れてるかどうか、見て欲しいです……」  なるほど、と哲哉は玲衣の後膣に指を這わせた。  発情を迎えたオメガなら、そこから愛液が分泌されるはずだ。  そして思った通り彼の秘所は、哲哉の指を呑み込むように受け入れた。  ローションが必要ないほど、潤っている。 「合格だよ、玲衣」 「よかった、です……」  中を弄られ、玲衣は震え声で返事をした。

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