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第14話 オレのことを犯してよ︰那月side

パタンーーーとドアを閉め、ベッドへ向かう。 ベッドへ仰向けに寝転がり、さっきの雪音の言ったことを思い浮かべる。 恋愛に興味ない、遊びじゃなきゃ抱かない。 だったら何でキスなんかするんだよ。 しかもあんな・・・・・・優しいキス、オレは知らない。 那月、ここから出て行くなよ。 この言葉は、何だか不安そうにも聞こえて、それこそ意味わかんない。 雪音の考えていることが全くわからなくて、オレが好きになる人ってどうしてこんな最低なヤツばかりなんだろって思ったら、ふっ、と自嘲気味な笑いが漏れた。 遊びなら、セフレとしてなら抱いてくれるってことか。 セフレなんて今までそんな存在いたことないし、付き合ったのも一人しかいない。 そんなオレが雪音相手にセフレなんてなれるわけない。 だって、抱かれたらーーー雪音しか考えられなくなるだろうし。 雪音の相手がどれだけいるか知らないけど、今でも他の奴とって考えるだけで嫌なのに、一線越えてしまったら、きっとーーー。 「雪音ーーー・・・・・・。」 雪音を想いながら疼く下半身へ手を伸ばす。 抱かれたいと思う男が同じ屋根の下にいるのに、そいつはいっつも別の男とヤってから帰ってくる。 雪音の家で雪音のいない時間は思い馳せるのには十分で抱かれたいと思ってからは何度も脳内の想像上の雪音に抱かれる妄想をする。 「はっ、んっ、んっ、ゆき、と・・・・・・。」 心地よい低さの声の雪音が耳元で息上がりながら、気持良よいかと聞きながらオレの中を掻き乱す。 いつもしてくる強引なキスからきっと優しくというより少々荒っぽさもあるかもしれないという想定でぐちゃぐちゃと中を犯す。 普段のオレならこんなことはしない。 けど雪音を想像しながらヤリ始めて強めに攻める。 息もつく暇ないくらい激しいキスで口内も犯されながらオレの中も乱していくーーー・・・・・・。 奥をつかれっぱなしで、オレのも強く扱く。 「はっ、あっっ、」 雪音がいるから、声は出さないように腕で口を抑える。 あっ、んんっ、ゆき、と、もうだめっ、イクっっっ!!! 想像の雪音に思いっきり突かれながら果てる。 指を抜くとどろっとした液体まみれで、いつも以上にイッてしまったことに気づく。 オレはたぶん、想像の雪音みたいにリアルでも犯されたい。 優しいだけじゃなくて、強引で感じすぎておかしくなりそうなくらいに激しく求められたいーーー・・・・・・。 雪音、好きだ。 いつもいつもヤってるあの男みたいにオレのことも犯してよーーー・・・・・・。

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