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第10話

「もう結構です」 「そんな……そんな筈はありません。せんせい、もっと悦んでください……」 「…………!!」 あぁ。 この男は私を求めているのだ。 私は。 私は……。 「……では、私を悦ばせる為に貴方が出来る事をしてください……」 堕ちていく。 この男の姿に、今まで目を背けてきた世界に堕ちていく。 人のかたちをした獣へと変わっていく。

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